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書名

心はどこまで脳なのだろうか ≪神経心理学コレクション≫

筆頭著者

兼本浩祐・著

その他著者等

山鳥 重 シリーズ編集/河村 満 シリーズ編集/池田 学 シリーズ編集

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-01330-7

発行年

2011年5月

判型 / 頁数

A5判 / 212頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/精神医学

価格

定価3,740円(本体3,400円 税10%)

内容

近年の脳科学の進歩や操作的診断基準の普及により、精神医学の拠って立つ地平が大きなパラダイムシフトを起こしている。患者の病的体験を直接的に「了解」しようとするアプローチは廃れ、あたかも精神医学が脳科学の一分野であるかのように語られている。しかし、本当に「心」はすべて「脳」で説明しきれるのだろうか。精神医学、脳科学の根本命題をめぐる、著者一流の考察。

目次

第1章 心とは脳だろうか
第2章 あるピアニストの事例-心が体に置き換えられる
第3章 ある老画家の事例-脳が心を支配する
第4章 外因・内因・心因-神経回路網としての心と内因性精神疾患
第5章 デカルト的二元論
第6章 連合型視覚失認の事例-名づけられることの前と後
第7章 同じものが同じであることの奇跡
第8章 イデア論再考
第9章 ヤンツ教授の最終講義-てんかんとは「学習過程」“Lernprozess”である
第10章 心は計算式に置き換えられるか
第11章 犬がもし操作的に診断されたとしたら
第12章 プライミングとジョン・ヒューリングス・ジャクソン
第13章 心は開かれた形で生まれ、後に閉じることを学ばれる-並列処理の直列化
第14章 フロイトの無意識とは何か
第15章 漢方治療と官能的身体
第16章 精神分析における心的装置-それはたぶん脳の外に跨っている
エピローグ スピノザの幸福とデカルトの不幸

参考文献
索引