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書名

年寄りの健康,病気,介護がわかる 老年学のはなし

筆頭著者

田村康二・著

出版社名

永井書店

ISBNコード

ISBN978-4-8159-1881-1

発行年

2011年5月

判型 / 頁数

A5判 / 328頁

分類

臨床医学系/内科一般

価格

定価3,080円(本体2,800円 税10%)

内容

長年にわたる著者の経験と知識をもとに,現在の高齢者達の真の姿を『老年学のはなし』という読み物の形をとりながら解説し,高齢者医療に対する意識革新を説いた好著である.

目次

第1話 年寄りがわかる
1 年寄りの生きざま
2 年寄りとは?
4 年寄りの診察では、老医は少なくとも話し相手になれる

第2話 「老いの神話」から「老いの実り」へと変革する
1 世間の思っている老いとは虚構だ。もはや神話だ
2 老いは、全世代がかかわる社会の開発と経済とにかかわる課題だ
3 誕生日ケーキに100本のローソクを立てるのは、もはや難しくない
4 百寿者の寝たきりを減らす方策
5 百寿者の主な死因は感染症、その背景疾患は非感染症だ
など

第3話 年寄りを尊敬するか、やっかい者にするか? それらは互いの鏡像だ
1 年寄りを扱うには2種類ある
2 年寄りへの肯定的な差別と事実
3 年寄りへの否定的な差別と事実

第4話 自立して暮らす気楽さと不安、のけ者になるのを恐れる
1 年寄りの孤独は問題だ
2 貴族だろうと平民だろうと、子どもはいらない
3 年寄りの自立に先立つもの、それは情報とお金と健康だ
4 医師の役割は年寄りの自立性を保たせることにある
5 金銭の管理をしっかりとする
ほか

第5話 何がどうしてこうなったからこうすると言われても
1 予防に金と時間をケチるな
2 個人衛生に人はなぜケチるのか?
3 医者ともあろう者が、酒を飲むとは何事だ
4 80歳で歯20本は長寿の印
5 適当な全身運動に1ドル投資すれば、3.2ドルも医療費が節約できる
など

第6話 年寄りは夢がある 希望がある そして持病がある〜♪
1 今の75歳は100年前の65歳と同じだ
2 年寄りの病気を診ると、その人の生きざまがみえてくる
3 年寄りを正しく診断し適切な治療をすることは難しい
4 老いのライフスタイルと環境を考える
5 人口問題は医学の最大の難問だ
など

第7話 認知症と言われたくない
1 認知症の診断には決め手がない
2 認知障害の症状はさまざま

第8話 年寄りの戸惑い
1 年寄りはことごとに戸惑う
2 年寄りのうつ病
3 声かけはドレミファ…の「ソ」の音階でする
4 睡眠障害は精神障害のはじめかも知れない
5 勘違い・物忘れ、せん妄、妄想・幻覚
など

第9話 年寄りの思い込みと周りの思いが違うとき
1 年寄りの思い込みによる行動
2 年寄りのする閉じこもり
3 介護保険は本人の生活を支えるようにはできていない

第10話 ケアとは年寄りの機能を 高めることだ
1 認知症への不安を、誰もが抱いている
2 在宅医療は入院・外来に次ぐ第三の医療だ

第11話 病める年寄りは、わが身の鏡
1 老化による身体の脆さを忘れない
2 働けば健康を保てる。健康なら生産的になり得る
3 生きざまを変えてゆく
4 アルツハイマー病に怯える。では生きざまを変えよう
5 全身運動を日頃からする
など