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書名

リズム、音楽、脳 ―神経学的音楽療法の科学的根拠と臨床応用 (新版)

原著者

マイケル H. タウト

筆頭著者

三好恒明・他訳

出版社名

協同医書出版社

ISBNコード

ISBN978-4-7639-1062-2

発行年

2011年4月

判型 / 頁数

B5判 / 224頁

分類

臨床医学系/リハビリテーション医学(医師対象)

価格

定価5,500円(本体5,000円 税10%)

内容

医療に音楽を応用する際の治療的効果について脳神経科学の知見から検証を加え、さらに治療法を整理・解説した我が国唯一のテキスト。06年に翻訳された内容を全面的に刷新。

目次

序 章

第1章 リズムの構造:音楽における時間の本質
 1.1 音楽におけるリズム,時間,およびコミュニケーション
 1.2 美的知覚におけるリズム
 1.3 リズムの要素
 1.4 コーダ

第2章 美学と精神生物学
 2.1 Berlyneモデル:生物学と芸術的経験との関連性
 2.2 芸術と精神生物学についてのBerlyneの理論
 2.3 人類学が語る初期人類の芸術活動
 2.4 歴史を通した美学に関する考察
 2.5 新しい典型へ向けて:音楽美学への新アプローチ
 2.6 エマニュエル・カントと美学の精神生物学

第3章 リズムの神経学的ダイナミクス
 3.1 音楽のリズムと時間性
 3.2 リズム的同調における過程
 3.3 神経生理学的,神経解剖学的根拠
 3.4 認知における脳のリズムと音楽的リズム
 3.5 結論

第4章 音楽の医学生物学的研究(バイオメディカル・リサーチ)
 4.1 はじめに
 4.2 感覚運動リハビリテーションの研究
 4.3 会話と言語のリハビリテーションについての研究
 4.4 認知リハビリテーションの研究
 4.5 音楽のタイミングと脳のタイミング
 4.6 メカニズムの作動モデル

第5章 リズムによる運動制御の最適化
 5.1 はじめに
 5.2 動きに関する3つのシナリオ
 5.3 リズムによる腕運動の2つの研究
 5.4 運動の最適化に関する背景
 5.5 時間的な同期の結果
 5.6 リズム刺激の知覚と対応する運動生成のモデル化
 5.7 要約

第6章 セラピーや医療のための音楽─社会科学から神経科学へ─
 6.1 歴史的なパラダイム転換
 6.2 合理的─科学的媒介モデル
 6.3 神経学的音楽療法の出現
 6.4 神経学的リハビリテーションの理念
 6.5 神経学的音楽療法を実践するための変換デザインモデル
 6.6 要約

第7章 感覚運動のリハビリテーションにおける神経学的音楽療法
 7.1 はじめに
 7.2 感覚運動リハビリテーションにおける神経学的音楽療法
 7.3 聴覚リズム刺激(聴覚を経由して得られたリズムによる刺激:RAS)
 7.4 パターン的感覚強化(PSE)
 7.5 治療目的の楽器演奏(TIMP)
 7.6 臨床適用のガイド

第8章 言語リハビリテーションにおける神経学的音楽療法
 8.1 はじめに
 8.2 メロディック・イントネーション療法(メロディ抑揚療法:MIT)
 8.3 音楽による発話刺激(MUSTIM)
 8.4 リズムによる発話の手がかり(RSC)
 8.5 音声イントネーション療法(音声抑揚療法:VIT)
 8.6 口腔機能・呼吸訓練(OMREX)
 8.7 音楽による発達性音声言語障害訓練(DSLM)
 8.8 治療目的の歌唱(TS)
 8.9 音楽によるシンボリック・コミュニケーション・トレーニング(SYCOM)
 8.10 NMTと聴覚障害

第9章 認知リハビリテーションにおける神経学的音楽療法
 9.1 認知リハビリテーションの原理
 9.2 神経学的音楽療法(NMT)へ適用される認知リハビリテーションの原理
 9.3 認知リハビリテーションと変換デザインモデル(TDM)
 9.4 変換デザインモデルを用いた注意リハビリテーション
 9.5 まとめ
 資料A 注意
 資料B 注意と集中力を改善させるために
 資料C 神経学的音楽療法(NMT)認知リハビリテーションへの適用:NMT-MACT-FOC
 資料D 神経学的音楽療法(NMT)認知リハビリテーションへの適用:NMT-MACT-SEL
 資料E 神経学的音楽療法(NMT)認知リハビリテーションへの適用:NMT-MACT-SUS
 資料F 神経学的音楽療法(NMT)認知リハビリテーションへの適用:NMT-MACT-ALT
 資料G 神経学的音楽療法(NMT)認知リハビリテーションへの適用:NMT-MACT-DIV
 資料H 注意力のための自宅用課題