書名 |
頸動脈狭窄症の診療とステント留置術の実際 |
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筆頭著者 |
坂井信幸・編 |
出版社名 |
永井書店 |
ISBNコード |
ISBN978-4-8159-1879-8 |
発行年 |
2011年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 268頁 |
分類 |
臨床医学系/脳神経外科 |
価格 |
定価8,800円(本体8,000円 税10%) |
大きな変化を遂げつつある頸動脈狭窄症を,診療の実際と,機器的にも成績的にも今後の展開に注目が集まっているステント留置術とともに,現状と今後の展望を解説する.
㈵. 頸動脈狭窄症
■ 1 疫 学
1.わが国における無症候性頸動脈狭窄の疫学
2.わが国の脳梗塞患者における頸動脈狭窄の疫学
3.海外の研究にみる頸動脈狭窄の疫学
■ 2 病 因
1.アテローム硬化
2.脳動脈解離
3.大動脈解離の進展
4.高安病
5.線維筋性異形成(FMD)
6.放射線による頸動脈狭窄
7.もやもや病
8.その他の原因
■ 3 症 候
1.一過性脳虚血発作(TIA)および軽症脳卒中
2.頸動脈狭窄症による症候
3.頸動脈狭窄性病変に特徴的な症候
4.眼動脈虚血の症候
5.頭蓋外頸動脈解離に伴う症候
6.まとめ
■ 4 解剖、画像診断
1.頸部の外科解剖
2.大動脈弓の解剖
3.画像診断…18
■ 5 クリニカルエビデンス、治療適応の判断
1.症候性頸動脈狭窄症に対するCEAのエビデンス
2.無症候性頸動脈狭窄症に対するCEAのエビデンス
3.頸動脈狭窄症に対するCEA合併症(stroke and death)のリスクに対する systematic review
4.CEA周術期合併症のリスクについて
5.CASに関するエビデンス
6.治療適応の判断
㈼. 頸動脈狭窄症の内科治療
1.頸動脈病変の診断
2.頸動脈病変が虚血発作を生じるメカニズム
3.頸動脈病変を伴う一過性脳虚血発作
4.脳梗塞急性期治療と頸動脈病変
5.全身血管リスクとしての頸動脈病変合併患者の評価
6.無症候性頸動脈病変の治療
㈽. 頸動脈内膜剥離術(CEA)
1.最低限の術前検討必要項目
2.麻酔・術中全身管理
3.体位と術者の位置
4.手術手技
5.術中モニタリング
6.周術期抗血小板療法
7.手術合併症
㈿. 頸動脈ステント留置術(CAS)
■ 1 実施基準と教育プログラム
■ 2 CASに必要な術前評価
1) 頸動脈狭窄症に関連する症候学
2) 頸動脈狭窄病変(プラーク)の画像診断
3) CASに必要な脳神経・血管の画像診断
4)全身評価(心臓、大動脈、末梢、腎臓)
■ 3 CASの基本手技、術中管理、モニタリング
1.穿刺からガイディングシステム留置まで
2.計測とデバイス選択
3.フィルター展開
4.前拡張、ステント留置、後拡張
5.フィルター回収
6.血管内超音波(IVUS)
7.経頭蓋超音波ドプラ法(TCD)
8.止血
9.薬物療法
10.まとめ
■ 4 CAS合併症、トラブルシューティング、応用技術
1) 塞栓症
2) 過灌流症候群(HPS)
3) 徐脈、低血圧
4) 穿刺部合併症、コレステリン塞栓症
5) 治療困難例への対応
6) 新しく導入されたCAS関連医療機器
■ 5 術前・術後管理と経過観察
1.術前管理
2.術後管理
3.術後経過観察