書名 |
医療倫理学の方法 ―原則・手順・ナラティヴ (第2版) |
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筆頭著者 |
宮坂道夫・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01213-3 |
発行年 |
2011年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 256頁 |
分類 |
看護その他 |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |
倫理的問題を原則論・手順論・物語論から系統立った方法により分析・検討する医療倫理学入門テキストの改訂版。まず[総論]で医療倫理の歴史と方法論を学習。[各論]では死と喪失、性と生殖、個人の権利と公共の福祉、先端医療などのテーマに分け、倫理的問題をどのように検討すべきかを具体的に考える。第2版では特に現代倫理学における主な理論の解説を追加し、研究倫理等の近年のトピックスを反映させた。
第I部 医療倫理の歴史
第1講 古代から近代の医療倫理の変遷
A 古代医療における医療倫理
B 中世から近代にかけての医療倫理の変化
第2講 現代:患者の権利の時代へ
A 医療従事者が人命を奪った悲劇とその断罪
B 被験者の権利から患者の権利へ
第II部 医療倫理学の方法
第3講 基本的な概念と構造
A 倫理問題を検討するためのルール
B 医療従事者のおかれた社会的立場
C ケーススタディ
第4講 三つの方法論:原則・手順・ナラティヴ(1)
A 原則論
B 手順論
第5講 三つの方法論:原則・手順・ナラティヴ(2)
A 物語論
B 三つの方法論の統合
第III部 死と喪失
第6講 死と喪失についてのレビュー
A 現代人の死生観
B 絶望と希望
C 死と自己決定
D 医療と死
E 倫理的問題はどこにあるか
第7講 告知:深刻な診断を知る,それを伝えるということ
A 「悪い知らせ」とは何か
B ケーススタディ:手順論による問題点の抽出と論点整理
C 告知をめぐる倫理的問題の焦点:原則論と物語論による掘り下げ
第8講 尊厳死:最後まで生きる,その人にかかわるということ
A 尊厳死とは何か
B ケーススタディ:手順論による問題点の抽出と論点整理
C 尊厳死をめぐる倫理的問題の焦点:原則論と物語論による掘り下げ
第IV部 性と生殖
第9講 性(セクシュアリティ)について
A 性についてのレビュー
B ケーススタディ
C 倫理的問題の焦点
第10講 生殖について
A 生殖についてのレビュー
B ケーススタディ:生殖補助医療
C 倫理的問題の焦点
第11講 障害児の出生を「防ぐ」ということ
A ケーススタディ
B 倫理的問題の焦点
第V部 患者の権利と公共の福祉
第12講 患者と第三者の利害の対立
A 感染症による他者危害
B 精神障害による自己危害・他者危害
C 思想信条による自己危害
D 倫理的問題はどこにあるか
第13講 自己危害と他者危害
A ケーススタディ:感染症による他者危害の防止
B 倫理的問題の焦点:他者危害の防止
C ケーススタディ:自己危害の防止
D 倫理的問題の焦点:自己危害の防止
第VI部 医学研究と医療資源
第14講 生体と医療資源
A 医学研究と研究倫理
B 医療資源
第15講 医療資源の配分と医療情報
A ケーススタディ:資源化の是非
B 倫理的問題の焦点:資源化の是非
C ケーススタディ:医療資源の配分
あとがき
[資料]
WMAヘルシンキ宣言 人間を対象とする医学研究の倫理的原則
患者の権利に関するWMAリスボン宣言
日本医師会 医の倫理綱領
日本薬剤師会 薬剤師倫理規定
日本看護協会 看護者の倫理綱領
日本理学療法士協会 倫理規程
日本作業療法士協会 倫理綱領
日本視能訓練士協会 倫理規定
日本臨床衛生検査技師会 倫理綱領
日本歯科技工士会 歯科技工士の倫理綱領
索引