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書名

健康・スポーツ科学のためのやさしい統計学

筆頭著者

出村愼一・他著

その他著者等

山次俊介

出版社名

杏林書院

ISBNコード

ISBN978-4-7644-1118-0

発行年

2011年3月

判型 / 頁数

B5 / 244頁

分類

保健・体育/体育学一般

価格

価格2,750円(本体2,500円 税10%)

内容

本書は統計学の初心者だが,統計解析しなければならない方,小難しい数式はできるだけ避けたい方,Excelや統計解析ソフトを利用して解析するが,解析が適切であるか,また専門用語がわからない方,データを取得したがどのように解析してよいのかわからない方,統計結果をどのように解釈すればよいのかわからない方,といった方々にとって使いやすくわかりやすい統計書を目指しました.
また,統計学を道具として正しく使いこなす最低限の知識を持ち合せるため,データをとる前に考慮しておくべきことは何か,データをどのようにまとめるべきか,統計学的仮説検定とはどのような原理・考え方に基づいているのか,目的に応じた統計解析はどのようなしくみでどのような点に気を付けるべきなのか,といった観点から構成しています.
統計学に必要な最小限の知っておくべき項目を,全7章・106項目から構成し,1項目を見開き2ページで簡潔に説明しています.統計学に苦手意識をもつ初学者でも,統計学のしくみが理解できるよう,健康・スポーツ科学分野に関連する例題や統計解析に頻出するキーワードのワンポイントアドバイス,視覚的に理解するためのイラストを豊富に取り入れてわかりやすく解説しています.

目次

1章 研究に取りかかる前に
 1.研究とは
 2.測定と変数
 3.現象(経験)の世界と数理の世界
 4.測定の目的
 5.直接測定と間接測定とは
 6.測定値と誤差
 7.測定値は何を捉えるか
 8.測定値の信頼性
 9.測定とテスト
 10.測定値のばらつき(個人差)
 11.測定尺度とは
 12.主観的尺度による測定
 13.主観的尺度を利用する場合の注意点
 14.連続変数とは~変数の種類~
 15.測定集団(標本)とは
 16.平均値の大小の意味
 17.標準偏差(分散)の大小の意味
 18.研究の手順と計画
2章 統計処理の基本
 1.統計計算の基本と記号
 2.変数と尺度の水準
 3.平均値と代表値
 4.中央値,最頻値と代表値
 5.標準偏差と散布度
 6.四分領域と散布度
 7.標準得点と偏差値
 8.段階評価とは
 9.パーセンタイル順位とは
 10.測定値の誤差のチェックと外れ値
 11.データを図表でまとめる方法
 12.データを数値でまとめる方法
 13.度数分布表とは
 14.移動平均とは
 15.クロス表とは
 16.散布図と箱ヒゲ図
3章 仮説を検証するための基礎
 1.統計学では何ができるのか
 2.データの分布と平均値
 3.標本と母集団
 4.標準偏差と標準誤差
 5.分散と不偏分散(不偏推定量)
 6.正規分布はなぜ重要か
 7.正規分布とその他の分布
 8.正規分布と標準得点
 9.t分布と標準正規分布
 10.χ2分布
 11.F分布
 12.大数の法則と中心極限定理
 13.歪度と尖度,および正規分布化
 14.パラメトリック検定とノンパラメトリック検定とは
 15.データの尺度の選択と取り扱い方
4章 統計的仮説検定の基礎
 1.統計解析の目的と選択
 2.統計解析の流れ
 3.統計的仮説検定とは
 4.有意水準αと有意差
 5.有意差の検定法
 6.片側検定と両側検定
 7.第1種の過誤と第2種の過誤とは
 8.有意差と現象における差
 9.有意差検定の意味と効果量
 10.統計量と自由度
 11.等分散の検定とは
 12.統計的仮説検定のしくみ
 13.研究結果を歪めるバイアスと交絡
5章 差を分析をするための基礎知識
 1.差の分析フローチャート
 2.差の分析の前提条件
 3.対応の「あり」「なし」とは
 4.差の検定の準備~前提条件の確認~
 5.標本の大きさ(被験者の数)はどのくらい必要か
 6.パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の検定力
 7.差の検定結果の書き方と解釈の仕方
 8.2つの平均値の差を分析する
 9.効果量とその解釈
 10.2群間の平均値の差の検定式
 11.2つの平均値と3つ以上の平均値の差
 12.分散分析のしくみ
 13.分散分析と多重比較検定
 14.対応の有無による一要因分散分析の違い
 15.対応のない一要因分散分析とは
 16.対応のある一要因分散分析とは
 17.2つの要因を同時に比較したい~二要因分散分析~
 18.主効果と交互作用の解釈
6章 関係を分析するための基礎知識
 1.関係の指標とは
 2.ピアソンの相関係数
 3.相関係数の有意性
 4.相関係数の解釈の注意点
 5.相関と因果
 6.相関係数の意味と性質
 7.相関と回帰
 8.直線回帰分析の目的と意味
 9.相関係数を算出する前に確認すること
 10.相関係数に関する検定
 11.その他の相関係数
7章 質的データ分析のための基礎知識
 1.調査データの種類と処理方法
 2.調査データ入力後の処置
 3.度数の差の分析の目的
 4.度数の差の分析の種類
 5.適合度の検定
 6.度数および比率の差の検定
 7.2つの質問項目間に対応がない場合の分析~独立性の検定~
 8.2つの質問項目間に対応がある場合の分析
 9.順序尺度によるデータの差~対応のない2群間の差の分析~
 10.順序尺度によるデータの差~対応のある2群間の差の分析~
 11.順序尺度のデータの差を分析する~3群間以上の差~
 12.順序尺度のデータの差を分析する~多重比較検定~
 13.順序尺度による変数間の関係
 14.名義尺度による変数間の関係
 15.名義尺度による差の大きさ(独立性の検定)の評価