●世界的に著名なボストン小児病院の医師を中心に編まれた、小児の麻酔・周術期管理に関する包括的かつ本格的手引の日本語版。
●手技の解説のみならず、小児の特殊性という観点から、麻酔科医が理解すべき疾患の発生機序や基礎医学的知識、とくに生理学や発生学および成長・発達に関する記述が充実。
●成人との相違点、発達薬理学、全身麻酔の管理や区域麻酔など、小児麻酔を行う上での基本知識を具体的に提示し、その上で臓器別に麻酔の施行を解説。それぞれの章の冒頭で発生と解剖、病態生理、疾患に関して詳述。
●また、胎児の手術、新生児の蘇生、手術室外での麻酔など、特殊領域に関しても言及。
●小児麻酔を安全かつ適正に行うべく、若手からベテランまで幅広く有用。

1　小児患者へのアプローチ
第1章　小児と成人の根本的な相違点
第2章　発達薬理学
第3章　術前評価
第4章　リスクマネジメントと安全性の向上
第5章　小児麻酔診療における倫理的・法的な問題

2　小児麻酔の基礎
第6章　麻酔関連機器と設備
第7章　全身麻酔の管理
第8章　区域麻酔
第9章　麻酔後の管理
第10章　小児疼痛管理
第11章　小児麻酔と医療システム

3　各科手術の麻酔
第12章　小児脳神経外科
第13章　眼科手術
第14章　頭頸部手術
第15章　体腔と体壁
第16章　心血管系手術の麻酔管理
第17章　外科・麻酔科からみた消化管の発生
第18章　前腸由来臓器(食道・胃・肝胆道系)と胸部疾患
第19章　中腸由来臓器(空腸～横行結腸近位側)の疾患
第20章　後腸由来臓器(横行結腸遠位～肛門)の疾患
第21章　腹部腫瘍
第22章　泌尿生殖器系
第23章　筋骨格系と整形外科手術
第24章　皮膚
第25章　造血器系
第26章　内分泌疾患
第27章　神経筋疾患
第28章　代謝疾患と先天性代謝異常
第29章　免疫異常と感染症

4　特殊領域の麻酔
第30章　胎児手術のための麻酔
第31章　新生児の蘇生
第32章　小児の蘇生
第33章　早産児に対する麻酔
第34章　低侵襲手術の麻酔
第35章　臓器移植と骨髄移植
第36章　手術室外での麻酔
第37章　外傷と災害医療