医薬品の適正な使用のために，副作用・有害作用のメカニズムを最新の科学に照らして解説した薬学部学生向けテキスト．今改訂では，本書の中心部分である「V章：器官毒性」「VI章：臨床トキシコロジー」を充実させた．また，2色刷を採用するなど，より一層理解しやすいテキストとした．

I　医薬品の安全性と医療倫理
　1　医薬品の安全性
　2　医療倫理と医薬品開発

II　薬物の作用
　1　トキシコキネティクスの基本
　2　トキシコダイナミクスの基本
　3　毒性発現機序の基本
　4　予期される作用
　5　予期されない作用

III　副作用の変動要因
　1　薬物代謝酵素の遺伝子多型
　2　トランスポーターの遺伝子多型
　3　標的組織の感受性(受容体・修復系の差異)
　4　後天性の要因
　5　薬物依存性
　6　薬物耐性

IV　病態発現と副作用
　1　症状からみた副作用
　2　感染
　3　免疫異常
　4　アレルギー
　5　炎症
　6　腫瘍
　7　先天異常，発生・遺伝毒性

V　器官毒性
　1　循環器系
　2　呼吸器系
　3　消化器系
　4　泌尿器系
　5　生殖器系
　6　血液・造血器系
　7　内分泌・代謝系
　8　皮膚・粘膜系
　9　骨・筋系
　10　感覚器系
　11　神経系

VI　臨床トキシコロジー
　1　トキシコキネティクス
　2　医薬品の相互作用とその対応
　3　食品との相互作用とその対応
　4　救急救命と化学物質中毒の対処法
　5　中毒物質の分析法

文献
事項索引
物質名索引