書名 |
その後の不自由 ―「嵐」のあとを生きる人たち ≪シリーズ ケアをひらく≫ |
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筆頭著者 |
上岡陽江・他著 |
その他著者等 |
大嶋 栄子 著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01187-7 |
発行年 |
2010年10月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 272頁 |
分類 |
看護その他 |
価格 |
定価2,200円(本体2,000円 税10%) |
暴力などトラウマティックな事件があった“その後”も、専門家がやって来て去って行った“その後”も、当事者たちの生は続く。しかし彼らはなぜ「日常」そのものにつまずいてしまうのか。なぜ援助者を振り回してしまうのか。そんな「不思議な人たち」の生態を、薬物依存の当事者が身を削って書き記した当事者研究の最前線!
はじめに
1 私たちはなぜ寂しいのか
1 境界線を壊されて育つということ
2 境界線を壊された子どもは何を感じるようになるか
3 「健康な人」に出会うとなぜか寂しい
4 援助者に対してもニコイチを求めてしまう
5 私たちにとって「回復」とは
6 相談する相手が変わるとトラブルの質が変わる
7 回復には段階がある
focus-1 回復しても「大不満」!?
2 自傷からグチへ
1 相談はなぜ難しいのか
2 相談といっても実はいろいろある
3 閉じられたグチは危険
4 グチにも効用があるらしい
5 開かれたグチを正当化しよう
focus-2 同じ話を心の中で落ちるまで話せ
3 生理のあるカラダとつきあう術
1 なぜ「生理」をテーマに選んだのか
2 研究の方法
3 研究の結果
4 生理と向き合うことでわかったこと
5 生身はつらい!
focus-3 なぜ怒りが出てくるのか?
4 「その後の不自由」を生き延びるということ Kさんの聞き取りから
focus-4 「普通の生活」を手助けしてほしい
5 生き延びるための10のキーワード
1 身体に埋め込まれた記憶
2 メンテナンス疲れ
3 遊ぶ
4 時間の軸
5 “はずれ者”として生きる
6 人間関係のテロリスト
7 セックス
8 流浪のひと
9 だるさについて
10 それでも希望について
focus-5 トラウマは深く話しても楽にならないし、解決もしない
6 対談 では援助者はどうしたらいい? 上岡陽江×大嶋栄子
援助者に出会うまでには長いプロセスがある
「電話してね」と言っても電話がこない理由
テレパシーで伝わると思っている
自己覚知はフィードバックから
「迷惑」じゃなくて「痛い」んだ
消え入りたい思い
「あなたは悪くない」は難しい
失望する必要はない
とにかく生き延びろ!
あとがき