書名 |
炎症性腸疾患 |
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筆頭著者 |
日比紀文・編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01007-8 |
発行年 |
2010年10月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 352頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器内科 |
価格 |
定価14,300円(本体13,000円 税10%) |
炎症性腸疾患(IBD:潰瘍性大腸炎とクローン病)は、近年患者数が増加の一途をたどっており、いまや専門医のみならず、消化管領域に携わるすべての医師にとってその全体像を正しく知っておくことが必須の状況となってきている。本書は、本邦のIBD研究をリードしてきた厚労省研究班(日比班)のメンバーにより、基礎から臨床まで今現在におけるすべての知見を集大成した決定版。
序
第1章 臨床像
I 症状および経過
II 血液・生化学所見
III 分類(病型,重症度など)
IV 腸管外合併症
V 長期予後
VI 炎症性腸疾患とQOL
第2章 診断
I 診断基準
II 診断手順
III X線診断
IV 内視鏡診断
V CT・MRI診断
VI 新しい診断手技
VII 鑑別診断
VIII 癌化・dysplasiaのサーベイランス
IX 潰瘍性大腸炎関連腫瘍における拡大内視鏡検査
第3章 内科的治療
I 重症度・病勢の把握,評価
II 治療のストラテジー,治療指針
III 内科的治療に用いられる薬物,治療法(特徴と副作用)
IV 潰瘍性大腸炎に対する内科的治療の実際
V クローン病に対する内科的治療の実際
VI 診療ガイドラインの開発と適用
VII 小児に対する治療,治療指針
VIII 妊娠に対する指導と治療の実際
IX 合併症に対する治療
X 新しい治療薬
XI 患者に対する栄養・生活指導
第4章 外科的治療
I 手術適応
II 潰瘍性大腸炎に対する手術
III 術後pouchitisの診断と治療
IV クローン病に対する手術
V 腹腔鏡下手術
VI クローン病肛門病変の治療
VII 癌化例に対する外科治療
VIII 外科的治療の合併症と問題点
第5章 病理
I 病理所見と病理診断
II 生検所見と生検診断
III 鑑別診断
IV 癌化
第6章 疫学
I 有病率・発病率・死亡率
II 年齢・臨床経過別頻度
III 地域別発病率
IV 家族内発病頻度
V 発症因子としての生活因子
VI 小児の疫学
第7章 病因・病態
I 総論,歴史的経緯
II 病原微生物による感染論
III 免疫学的異常
IV 神経・内分泌的因子
V 血流障害,微小循環障害の関与
VI 疾患関連遺伝子
VII IBDの動物実験モデル
VIII 発症機序に関する集学的考察
IX 炎症性腸疾患と粘膜上皮再生
X 炎症性腸疾患における癌化機序
索引