書名 |
臨床検査で遭遇する異常蛋白質 ―基礎から発見・解析法まで |
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筆頭著者 |
藤田清貴・著(千葉科学大学大学院教授) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-263-22269-0 |
発行年 |
2010年9月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 168頁 |
分類 |
医療技術/臨床検査 |
価格 |
定価4,840円(本体4,400円 税10%) |

●蛋白分析を行う時,異常データの有無にいかに気づくか,さらに異常があった場合その原因を突き止め臨床サイドへ情報を提供することは臨床検査技師の技術力にかかっている.本書は,蛋白質解析・電気泳動分析におけるエキスパートである著者の豊富な経験に基づき,分析の基礎から病態解析の進め方について解りやすくまとめた.
●基礎編では,免疫グロブリンを中心にヒト血清蛋白質の性状と異常蛋白質の分析法について詳細に解説.また,随所に用語解説や知識を整理するためのコラムを挿入した.
●実例編では,実際にはどのような考え方で異常データの謎解きを進めていくか,「検索のポイント」を掲げ具体的な方向性を示している.

<発見のための基礎知識>
【血清蛋白質に関する基礎知識】
血清蛋白質の種類および機能
免疫グロブリン
温度依存性免疫グロブリン
【血清蛋白質異常症の分析法】
血清蛋白分画検査
免疫電気泳動検査(Grabar-Williams法)
免疫固定電気泳動検査
ウエスタンブロッティング(Western blotting:WB)分析
各種電気泳動分析の操作法
【蛋白質の分離・精製法の基礎知識】
硫安分画法
イオン交換クロマトグラフィー
アフィニティークロマトグラフィー
<異常データの謎解き>
【LDアノマリー】
IgG3免疫グロブリンが関与する高LD活性異常
IgA1免疫グロブリンが関与する低LD活性異常
遺伝的変異によるLDアイソザイム異常
LDと結合するM蛋白例の解析
LDアノマリーの対処法
【血清フルクトサミン測定に影響を及ぼすIgA型M蛋白】
【M蛋白量と免疫グロブリン濃度が乖離するIgA型M蛋白】
【血球算定に影響を及ぼすEDTAと反応するIgG型M蛋白】
【見逃されやすい異常蛋白質】
IgD型多発性骨髄腫
IgE型多発性骨髄腫
Light chain deposition disease(L鎖沈着症)