救急医療現場に携わるすべての看護師に，職業人としてプライドと，より高い専門的知識と技術を持って激変の時代を生き抜くための方策や手順を示す．

第 I 部　救急ナーシングの「心理社会学」
１．救急看護のプライド
２．精神科医からみた医療現場におけるトラウマ：暴力とクレーマーへの対応策
３．救急疾患のターミナルケア：誇り高き臨終とは何かを理解する
４．救急医療における看護師が関与する医療訴訟・医事紛争の予防と対策
５．救急医療現場のナーシング・コンシェルジュ
６．バーンアウト回避への助言

第 II 部　救命のための先進看護
１．救命看護技術(技術の適応、ポイント、合併症)
２．救命アセスメントと緊急対応
３．治療処置のトラブルシューティング(早期発見、予測と予防)

第 III 部　緊急トランスポーテーション
１　総　論
２　搬送中のトラブルと対象

第 IV 部　必読・必携—救急病態と所見の基礎知識
１．心肺停止と心肺蘇生法(AEDを含む心肺蘇生と脳低温療法)
２．緊急疾患の対応
３．緊急手術と緊急血管造影・インターベンションの準備
４．患者・家族への支援

第 V 部　緊急現場への救急看護ミッション
１．院内救急コール
２．ドクターカー
３．エアレスキュー
４．DMAT(Disaster Medical Assistance Team)
５．国際救援