書名 |
摂食障害のセルフヘルプ援助 ―患者の力を生かすアプローチ |
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筆頭著者 |
西園マーハ 文・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-01044-3 |
発行年 |
2010年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 232頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価3,740円(本体3,400円 税10%) |

「セルフヘルプ援助」とは、患者本人の力を引き出しながら治療していくアティテュード。摂食障害の治療を効果的に進めるその理論と臨床での使い方について、9つの創作症例をベースに、さらに資料編の「患者の力を生かす13のツール」も交えながら、具体的かつポイントを押さえて解説。有機的で立体的に張り巡らされたクロスリファレンスによって、「知識がつながる。理解が深まる。そして実践したくなる!」

第1部 理論編
第1章 摂食障害の特徴と治療-治療の難しさを乗り越えるために
1 はじめに
2 症状の理解-セルフヘルプに導入しやすい症状
3 セルフヘルプ,指導付きセルフヘルプ
第2章 さまざまな治療法とセルフヘルプの生かし方
1 従来の治療法の再考
2 指導付きセルフヘルプに活用できる考え方と技法
3 セルフヘルプを援助する治療者像
4 実際の会話にみる治療関係
5 医学的処置が必要な状況
第3章 治療の流れとセルフヘルプの生かし方
1 多職種連携と本人の治療動機
2 組織を超えた初診時の連携
3 紹介時の注意点
第4章 指導付きセルフヘルプについて-さらに知っておくべきこと
1 症状モニターをしないほうがよいとき
2 ライフサイクルとセルフヘルプの位置付け
3 海外での試み
第2部 実践編
第5章 初診時の外来でのセルフヘルプの導入
CASE 1 テーマ:家族はあまり心配していない中学生に対する治療の導入
【小児科医×Aさん(15歳女性,中学3年)とその母親】
CASE 2 テーマ:家族の不安が強い高校生に対する治療
【内科医×Bさん(17歳女性,高校2年)とその母親】
CASE 3 テーマ:ライフイベントを動機付けに生かす(栄養指導の併用)
【精神科医と栄養士×Cさん(30歳女性,会社員)】
CASE 4 テーマ:症状悪化への気付き(過活動の理解)
【精神科医×Dさん(24歳女性,元会社員で現在資格試験浪人中)】
第6章 さまざまな場面でのセルフヘルプの導入
CASE 5 テーマ:健診結果から受診につなぐ
【養護教諭×Eさん(14歳女性,中学2年)】
CASE 6 テーマ:学生相談の途中で明らかになった過食嘔吐の問題
【臨床心理士×Fさん(19歳女性,大学1年)】
CASE 7 テーマ:子育て相談の中で明らかになった摂食障害とうつ状態
【保健師×Gさん(28歳女性,育児中の母親)】
CASE 8 テーマ:病棟での看護師の対応
【看護師×Hさん(20歳女性,入院中)】
第7章 過食症への対応
CASE 9(Part 1) テーマ:食生活の安定化と症状モニタリングの導入
【精神科医×Iさん(20代女性,会社員)】
CASE 9(Part 2) テーマ:背景の分析とより安定した症状コントロール
【精神科医×Iさん(20代女性,会社員)】
第3部 資料編
資料1 週2回の体重と脈の記録
資料2 家族の責任と本人の責任について話し合うためのチャート
資料3 食生活を変えたいかについての質問
資料4 変えたほうがよい理由と変えないほうがよい理由
資料5 食事の時間,場所,内容
資料6 安心食材リスト
資料7 経過表
資料8 成長曲線の記録用紙(女子用)/成長曲線の記録用紙(男子用)
資料9 1日の生活リズム記録表
資料10 症状がよくなったり悪くなったりするきっかけ
資料11 治療者が渡した記録表
資料13 今週のまとめシート
資料12-1 過食症の記録用紙(基本バージョン)
資料12-2 過食症の記録用紙(過食の背景を含めたバージョン)
資料12-3 過食症の記録用紙(症状出現時の状況を詳しく記入するバージョン)
参考文献
索引