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書名

整容性からみた乳房温存治療ハンドブック

筆頭著者

矢形 寛・他編(聖路加国際病院乳腺外科副医長)

その他著者等

芳賀駿介・中村清吾

出版社名

MEDSi

ISBNコード

ISBN978-4-89592-641-6

発行年

2010年5月

判型 / 頁数

A4変型判 / 304頁

分類

臨床医学系/外科一般

価格

定価13,200円(本体12,000円 税10%)

内容

• 乳腺外科医・形成外科医を中心とした有志による検討会での議論を集約してつくられた国内初の成書。画像診断の発達に伴い、進展範囲の広い病変に対しても積極的に乳房温存手術が試みられるようになった現在、根治性だけでなく患者の術後のQOLの向上に配慮した整容性の問題も重要視されている。本書では豊富なカラー写真とシェーマを用いて “整容性を重視した” 乳房温存手術の実際を手順に即してわかりやすく解説している。あわせて合併症など術後の諸問題も取り上げ、“発展応用手技”も紹介する。第一線の乳腺外科医、および乳房手術に積極的に関わる形成外科医のスキルアップに寄与する待望の一冊。

目次

PartⅠ 乳房温存治療総論 1 乳房温存治療における整容性 1-1.乳腺外科医が目指す整容性 1-2.形成外科医が乳腺外科医および放射線治療医に望むこと 1-3.Oncoplastic Surgeryとは 1-4.Oncoplastic surgery 形成外科医の立場から 1-5.整容性評価の現状と問題点 2 乳房手術に必要な解剖学と病理学 2-1.整容的な乳房温存手術に必要な臨床解剖学的知識 2-2.乳房手術に有用な組織学と病理学 2-3.乳房の筋膜構造 解剖学の立場から 2-4.「組織の血行に配慮すること」の重要性について 血管解剖と血行動態の理解を深める 3 術前評価 3-1.乳房の写真撮影について 整容性の評価のために 3-2.乳房形態とその表現 PartⅡ 乳房温存手術の実際 1 整容性を保つ手技の実際 1-1.体位と器具 A.体位 B.器具とその使い方 1-2.皮膚切開の方法 A.皮膚切開と皮膚の牽引 B.さまざまな皮膚切開 1-3.視野確保のための工夫(道具も含めて) 1-4.皮下剝離の方法 1-5.乳腺切除の方法 1-6.閉創 1-7.乳房部分切除後にドレーンは留置するべきか 2 各領域別の手術手技 2-1.各領域に共通する手技のポイントと注意点 2-2.領域ごとの手技 PartⅢ 術後の問題と留意すべき事項 1 術後の問題 1-1.乳房部分切除後の合併症とその対処 1-2.乳房手術後の疼痛症候群 1-3.断端陽性時の再手術 1-4.乳房温存手術後の観察ポイントとケア 2 根治性に関する問題 2-1.外科医の立場から 2-2.病理の立場から 2-3.放射線腫瘍医の立場から 3 放射線治療と整容性 3-1.組織の治癒に与える影響 3-2.放射線治療におけるケア PartⅣ 発展応用手技 1 Inframammary adipo-fascial flap 1-1.inframammary adipo-fascial flapによる乳房再建(外腹斜筋も含む) 1-2.Inframammary adipo-fascial flap 手技の実際と工夫 1-3.Inframammary adipo-fascial flap 安全に良好な整容性を得るための注意点 1-4.有茎穿通枝皮弁を用いた乳房温存手術後の乳房再建術(1) 側胸部からの穿通枝脂肪弁・背部からの穿通枝皮弁を用いた乳房外側領域の部分乳房再建 1-5.有茎穿通枝皮弁を用いた乳房温存手術後の乳房再建術(2) 季肋部からの有茎肋間動脈穿通枝皮弁を用いた乳房下方領域の部分乳房再建 2 その他の発展応用手技 2-1.上腹部有茎真皮脂肪弁挙上法 2-2.遊離真皮脂肪片移植 2-3.脂肪注入移植法 2-4.乳房部分切除術における内視鏡下手術の意義 2-5.膨潤麻酔法と皮下剝離 整容性に関するアンケート調査結果