日本作業療法士協会監修の定評あるテキストの改訂第3版．第5巻は，今後の精神保健医療福祉の方向を見据えた作業療法の役割と機能，作業療法の基礎から応用までを学ぶ一冊．

第1章　精神保健医療福祉と作業療法
　I．精神医療の歴史と作業療法（冨岡詔子）
　II．障害概念と作業療法の理念（冨岡詔子）
　III．精神保健医療福祉の流れと作業療法の役割（荻原喜茂）

第2章　作業療法の基本的な視点と方法
　I．心身の健康と生活・作業（冨岡詔子）
　II．ライフサイクルと生活課題（冨岡詔子）
　III．作業・作業活動を介した回復支援と生活支援（山根寛）
　IV．基本的な方法としての作業面接（小林正義）

第3章　作業療法の基本的実践論
　I．作業療法の構造と実践形態（香山明美・小林正義）
　II．作業療法実践のプロセス（香山明美・小林正義）
　III．回復状態に応じた生活支援（香山明美）

第4章　疾患・障害別作業療法の実際
　I．統合失調症（小林正義）
　II．気分（感情）障害（香山明美）
　III．神経症性障害（山根寛）
　IV．摂食障害（北脇菊恵・山根寛）
　V．パーソナリティ障害（北脇菊恵・山根寛）
　VI．児童・思春期の精神障害（鶴見香）
　VII．器質性精神障害
　　i．認知症（苅山和生）
　　ii．器質性精神障害と重複障害（比留間ちづ子）
　VIII．てんかん（神先美紀）
　IX．アルコール・薬物依存（濱上幸司・山根寛）

第5章　地域生活支援の実際
　I．生活環境と家族関係のアセスメント（井上英治）
　II．生活技能のアセスメントと開発（平尾一幸）
　III．訪問作業療法と生活支援
　　1．訪問作業療法の特徴と留意点（平尾一幸）
　　2．精神科病院における訪問作業療法（石原郁代）
　IV．制度・社会資源の利用（楜澤直美）
　V．就学・就労支援（楜澤直美）
　VI．家族支援（田中悟郎）
　VII．当事者活動の支援（宮崎宏興）

第6章　司法精神医療における作業療法（鶴見隆彦）
　I．心身喪失者等医療観察法の概要
　II．指定入院医療機関における作業療法
　III．指定通院医療機関における作業療法

第7章　作業療法の実践マネジメント
　I．精神保健医療福祉領域におけるマネジメントとは－基本的視点（大丸幸）
　II．プログラムマネジメント（大丸幸）
　IV．作業療法におけるケアマネジメントの実践技術（大丸幸）
　V．作業療法におけるリスクマネジメント
　　1．精神科医療施設におけるリスクマネジメント（白川智加子）
　　2．地域生活支援におけるリスクマネジメント（鶴見隆彦）
　VI．作業療法の自己点検と機能評価（香山明美）

第8章　精神系作業療法に関連する理論・モデル・技法
　I．治療構造論（小林正義）
　II．認知行動療法（小林正義）
　III．社会生活技能訓練（SST）（小林正義）
　IV．心理教育（鶴見隆彦）
　V．芸術療法（山根寛）
　VI．園芸療法（山根寛）
　VII．リカバリーモデル（小林正義）
　VIII．森田療法（里村恵子）

資料：年表