書名 |
ジキル博士の変身薬 |
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筆頭著者 |
岡部 進・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7653-1421-3 |
発行年 |
2010年4月 |
判型 / 頁数 |
四六変型判 / 227頁 |
分類 |
薬学/薬学一般/その他 |
価格 |
定価2,200円(本体2,000円 税10%) |

昼間は人格高潔な医師として知られるジキル博士。夜になると自家製の薬を飲んでハイドに変身し、殺人鬼となる。明け方になると帰宅し、また薬を飲んでもとの紳士に戻る。このスティーヴンソンの小説の変身薬に著者は薬学的な考察を加える。
その他20余の薬の誕生の物語(秘話)。誕生の経緯、その周辺の人物交流・人間模様をさまざまなエピソードを交えて描く。

1 章 麻黄と喘息(エフェドリン)
2 章 森はドラッグストア(レセルピン)
3 章 抗結核薬の物語(ストレプトマイシン、イソニアジド)
4 章 マクラウド教授と2 人の若者(インスリン)
5 章 悪性貧血と内因子(VB12、シアノコバラミン)
6 章 腎臓からの抽出物(レニン)
7 章 メッサーシュミット戦闘機と副腎皮質(コルチゾン)
8 章 アバディーンの古城にて(エンケフェリン)
9 章 モルヒネが脳内で産生(モルヒネ)
10 章 「酒とバラの日々」との決別(ジスルフィラム)
11 章 プロトンポンプ阻害薬(オメプラゾール)
12 章 メルボルンのモルモット(炭酸リチウム)
13 章 ベトナム戦争と抗精神薬(クロルプロマジン)
14 章 溶媒転じて抗てんかん薬へ(バルブロ酸)
15 章 東欧からの亡命者の偉業(メプロバメート、ジアゼパム)
16 章 大西洋上での薬物治験(ジメンヒドリナート)
17 章 淀君の病気と抗うつ薬(イミプラミン)
18 章 ジキル博士の変身薬(テトラヒドロカンナビノール)