日々進歩する不整脈診療について，基礎から臨床の実際までを幅広くまとめた．I章の基礎編では不整脈診療に欠かせない心臓電気生理の基本を豊富な解剖像やイラストを示しながら丁寧に解説，II章の臨床編では実際の治療を非薬物療法を主体として疾患ごとにわかりやすく解説した．心臓電気生理検査（EPS）やカテーテルアブレーションに携わる医師，研修医に向けた著者渾身の一冊．

I章　基礎編
　1．EPSの理解のために必要な解剖の基礎知識
　　A．心臓とは
　　B．左房，右房
　　C．洞結節，房室結節
　　D．His-Purkinje系
　　E．左室，右室
　２．EPSに必要な基礎電気生理
　　A．イオンチャネルの基礎知識
　　B．活動電位とfast-，slow-response
　　C．頻拍の機序
　　D．ギャップジャンクション
　　E．抗不整脈薬の作用機序
　３．EPSの基礎
　　A．電位とは何か
　　B．単極電位の解釈法
　　C．双極電位の解釈法
　　D．EPSを理解するために必要なその他の事項
　４．三次元マッピング法
　５．高周波カテーテルアブレーションの原理，基礎

II章　臨床編
　１．上室頻拍
　　A．総論
　　B．房室結節リエントリー性頻拍
　　C．WPW症候群と房室回帰性頻拍
　　D．通常型心房粗動
　　E．特発性心房頻拍
　　F．続発性心房頻拍
　　G．心房細動
　２．心室不整脈
　　A．総論
　　B．特発性心室頻拍
　　C．続発性心室頻拍
　　D．特殊な心室頻拍
　　E．Brugada症候群
　　F．多形性心室頻拍と心室細動
　３．徐脈のEPS
　　A．洞不全症候群
　　B．房室ブロック

索引