本書は神経障害性疼痛ワーキンググループが中心となり，神経障害性疼痛の正しい知識を広め，その治療を向上させることを目的としている．疾患の概要およびエビデンスに基づき診断・治療のアルゴリズムについて詳細に記載した解説書である．さらにポケットに収まる神経障害性疼痛の診断ツールを付録にしている．

神経障害性疼痛スクリーニング研究会監修　調査票

第1章　概　論
　1　定義と臨床的特徴　 （細川豊史）
　2　分　類　 （細川豊史）
　3　疫　学　 （細川豊史）
　4　神経障害性疼痛の発症機序　 （住谷昌彦，眞下　節，山田芳嗣）

第2章　診　断
　1　問診の進め方　 （小川節郎）
　2　痛みの評価法　 （小川節郎）
　3　痛みの診断　 （小川節郎）

第3章　治　療
　1　治療の進め方・到達目標　 （益田律子）
　2　薬物療法　 （住谷昌彦，眞下　節，山田芳嗣）
　3　外科的療法　 （住谷昌彦，齋藤洋一）
　4　神経ブロック　 （信太賢治，増田　豊）
　5　脊髄刺激療法 　 （細川豊史）
　6　理学療法　 （笠井史人）
　7　心理療法─心理面への配慮　 （住谷昌彦，柴田政彦）

第4章　疼痛疾患
　1　脊椎・脊髄疾患に伴う神経障害性疼痛　 （関口美穂，菊地臣一）
　2　糖尿病性神経障害　 （堀田　饒）
　3　帯状疱疹後神経痛　 （加藤　実）
　4　CRPS　 （住谷昌彦，柴田政彦）
　5　幻肢痛・断端痛　 （加納利和，片山容一）
　6　三叉神経痛　 （河村信利，吉良潤一）
　7　術後瘢痕疼痛症候群　 （表　圭一）
　8　脊髄損傷性疼痛　 （益田律子）
　9　脳血管障害後の中枢痛　 （伊藤義彰，鈴木則宏）
　10　末梢性神経外傷（静脈穿刺などによる神経障害）　 （加藤　実，小川節郎）
　11　口腔顔面領域の神経障害性疼痛　 （今村佳樹，岡田明子）

外国語索引
日本語索引