多くの腫瘍について「取扱い規約」が作成され、臨床例の記載について一定の基準が示されている。造血器腫瘍においても診断・治療の進歩は著しく、共通の指標によるデータで正確に比較・分析されることが望まれていた。両学会はその声に応えるべく造血器腫瘍に関する初めての「取扱い規約」を編纂した。白血病・MDS・悪性リンパ集・多発性骨髄腫の各章から成り、巻末にカラーアトラスとWHO分類第4版について補遺を付した。

目　次

第１部　白血病
1．疾患概念と診断総論
2．病型分類
3．診断・検査
4．急性骨髄性白血病
5．急性リンパ性白血病
6．慢性骨髄増殖性疾患
7．慢性リンパ性白血病
8．小児の白血病
文　献

第２部　骨髄異形成症候群
1．疾患概念
2．診断・検査
3．病型分類
4．小児の骨髄異形成症候群
5．予後予測因子
6．治療効果判定規準
文　献

第３部　悪性リンパ腫
1．疾患概念・検査
2．病理形態
3．臨床分類
4．病期分類
5．表面抗原・染色体・遺伝子
6．予後因子/治療予後予測モデル
7．効果判定規準
8．小児のリンパ腫
文　献

第４部　多発性骨髄腫
１．疾患概念・診断規準
２．治療前検査
３．臨床病期の判定と予後
４．染色体異常などの生物学的予後因子
５．治療効果判定規準
文　献

補遺WHO分類第4版改訂を受けて
１．骨髄系
２．リンパ系
文　献

カラーアトラス
１．白血病
２．骨髄異形成症候群（MDS）
３．悪性リンパ腫
４．多発性骨髄腫