書名 |
臨床医のための肝生検診断 |
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筆頭著者 |
渡辺明治・編著(富山医科薬科大学第三内科教授) |
その他著者等 |
愛場信康、青山圭一、伊藤博行、岡田和彦、菓子良郎、清水幸裕、高原照美、南部修二、樋口清博、峯村正実、宮際幹、宮嵜孝子、宮林千春、村上純、安村敏、康山俊学 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-280-2 |
発行年 |
2000年6月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 107頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器内科 |
価格 |
定価5,500円(本体5,000円 税10%) |
大部分の肝疾患の診断は,肝機能検査,肝炎ウイルスマーカーや肝画像検査により可能となってきた.それにともない,これまでのように腹腔鏡下に肝生検して診断するという頻度は減少してきたといわなければならない.しかし,慢性肝炎に対するIFN治療には投与開始前の肝組織診断が望ましいとされ,より侵襲の少ない超音波誘導下の肝生検がよく行われるようになってきた.
したがって,その目的も,肝疾患の診断または鑑別診断にとどまらず,病期,病態,進行性の判定,あるいは治療の適応や治療効果の判定法としての意義も考えられるようになってきた.また,今日のように肝画像診断の高性能化と普及によっても,悪性リンパ腫やサルコイドーシスなどのように肝生検によって初めて診断が可能となる場合があり,以前と同様に確定診断法としての意義はいささかも失われていない.そこで,本書では,各種の肝疾患の概念,診断基準や治療法の最近の進歩を要約し,その診断に肝生検がどのように役立ち,疾病の診療にどのように生かせるのか,肝生検を行うにあたってどのような注意が必要なのか,生検診断のポイントと鑑別診断などについて述べるように努めた.なお,この書はModern Physicianで15回にわたって連載されたものをまとめたものである.
代表的な肝臓病についての肝生検像をカラー写真で示し,その診断法をわかりやすく解説したので,肝臓病を専門としない臨床医や研修医にも活用していただけるものと願っている.(序文より抜粋)
主要目次
1.総論「臨床医のための肝生検診断」
2.急性ウイルス肝炎
3.劇症肝炎
4.慢性肝炎
5.自己免疫性肝炎
6.代謝性肝疾患
7.薬剤性肝障害
8.アルコール性肝障害
9.脂肪肝
10.肝硬変
11.原発性胆汁性肝硬変,原発性硬化性胆管炎
12.特発性門脈圧亢進症
13.肝悪性腫瘍
14.その他の肝限局性病変
15.サルコイドーシスと悪性リンパ腫