書籍検索結果 詳細表示

書名

「多飲症・水中毒」ケアと治療の新機軸

筆頭著者

川上宏人・他編

その他著者等

松浦 好徳 編集

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-01002-3

発行年

2010年1月

判型 / 頁数

B5判 / 272頁

分類

臨床看護/診療科・疾患/精神看護

価格

定価2,860円(本体2,600円 税10%)

内容

これまで「何をすれば効果があるのか」という指標が全く存在しなかった多飲症。本書は、実効性ある斬新なアプローチを確立した山梨県立北病院のノウハウを初めて完全紹介。

目次

 推薦のことば
 本書の目的

第1部 多飲症・水中毒についてのQ&A
 Q1 多飲症って何ですか?
 Q2 多飲症と水中毒は違うのですか?
 Q3 多飲症や水中毒には重症、軽症といった区別はあるのですか?
 Q4 多飲症の原因は抗精神病薬などの薬物だと聞いたのですが、本当ですか?
 Q5 多飲症は珍しい病態なのでしょうか?
 Q6 多飲症の患者をみつけるためのよい方法はありますか?
 Q7 多飲症は統合失調症の患者に特有なのでしょうか?
 Q8 多飲症になりやすい人がいるのでしょうか?
 Q9 水中毒を起こしにくくする飲み物はありますか?
 Q10  保護室がすべて埋まっている場合、隔離の代わりに身体拘束を行ってもよいでしょうか?
 Q11 多飲症患者のために夜間、病棟の水道を止めているので、ほかの患者から苦情がきて困ります。どうしたらよいでしょうか?
 Q12 多飲症の患者が暴力的で困ります。どうしたらよいでしょうか?
 Q13 多飲症について、患者に教育をしたいと思います。何かよい方法はありますか?
 Q14 電気けいれん療法は多飲症に効くのでしょうか?
 Q15 水中毒を繰り返す患者がいます。後遺症はあるのでしょうか?
 Q16 保護室から出た途端に多飲水をする患者がいて困っています。
 Q17 水中毒になった場合、積極的な治療が必要なのでしょうか?
 Q18 どのくらい水を飲んでいると、多飲症になるのですか?
 Q19 タバコやコーヒー、ビールは水中毒と関係がありますか?
 Q20 水中毒の危険性を評価するために体重を測るのは、有効な方法ですか?
 Q21 「軽度」の多飲症の人のベース体重の設定法は?
 Q22 「中等度」の多飲症の人のベース体重の設定法は?
 Q23 「重度」の多飲症の人のベース体重の設定法は?
 Q24 もう何十年も多飲症が続いています。水中毒はないのですが、大丈夫でしょうか?
 Q25 私たちの施設にいる多飲症患者は、絶対よくなるとは思えないのですが……。

第2部 実践編
 1章 私たちも悩んでいた-北病院における多飲症看護の歴史
  1 試行錯誤の時代
  2 改革期
 2章 スタッフの意識改革
  1 「かかわり」の方法を確立
  2 チーム全体の意思へ
 3章 多飲症看護の具体的方法
  1 行動観察
  2 体重測定
  3 行動制限(飲水制限)
  4 血液検査と採尿
  5 申告飲水
  6 活動性を向上させる
 4章 多飲症患者への教育
  1 患者教育の必要性
  2 「多飲症心理教育」への発展
  3 講義の進め方
  4 心理教育で見えてきたもの
 5章 多飲症家族教室
  1 家族への注目
  2 家族教室の開催

第3部 知識編
 1章 多飲症・水中毒とはどういう症状か
  1 多飲症とは
  2 水中毒とは
  3 人体の水分バランス
 2章 多飲症・水中毒の原因と治療
  1 多飲症・水中毒の原因
  2 多飲症・水中毒の治療
 3章 多飲症患者の飲水行動を管理するための方法
  1 早期発見する(あたりをつける)ための方法
  2 多飲症の程度に合わせてNDWGを用いて管理する方法
  3 外来でどうかかわるか
 4章 多飲症治療の今後-開放的処遇に向けて
  1 ハードとソフトの関係
  2 長期入院中の患者に対する取り組み
  3 長期化させないための取り組み
  4 今後に向けて

第4部 資料編
  1 多飲症看護計画
  2 水中毒看護計画
  3 多飲症心理教育 患者用テキスト
  4 多飲症心理教育 スタッフ用マニュアル

 おわりに