書名 |
手術日までに患者が知りたい胆石症 ―ナース・ポリクリ学生・研修医にも知ってほしい ≪わかりやすいインフォームドコンセントシリーズ 1≫ |
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筆頭著者 |
市原隆夫・編著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-307-20270-1 |
発行年 |
2009年11月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 100頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器外科 |
価格 |
定価2,640円(本体2,400円 税10%) |

手術と聞かされ,緊張と不安の中にいる患者にどう説明したらよいか。本書は,胆石症の患者が安心できる手術の説明を実際の会話の形で示した。従来,あまり触れられなかった合併症について詳しく説明したのも特徴である。イラストを多く用い,主治医だけでなく,患者自身が読んでも理解できるよう平易に記述されている。さらに説明の根拠となる資料をコラム型式で随所に配し,ナースや研修医,ポリクリ学生にも有用な書である。

胆石症
1.胆石症とは
a)消化器の仲間
b)消化って何のこと
c)胆嚢の仕事
d)胆石のできるわけ
2.胆石症の合併症
a)胆嚢炎
ナースステーション1-胆石症の症状
ナースステーション2-急性胆嚢炎の治療
b)胆管炎
c)膵炎
ナースステーション3-総胆管結石に合併する急性膵炎
d)胆嚢癌
ナースステーション4-胆石症に合併する胆嚢癌
3.胆石症の検査
a)超音波検査(エコー)、腹部CT検査
b)MRI
c)ERCP
d)胃カメラ
ナースステーション5-検査を追加するときの心得
ナースステーション6-DIC,ERCPを行うときには
4.胆石症の治療
a)手術のタイミング
b)手術以外の治療法
1.胆石溶解薬
2.超音波体外衝撃波
ナースステーション7-胆石症の内科治療を行うときには
c)無症候性胆石の治療
ナースステーション8-胆石症の胃痛
5.手術
a)手術ってどんなことをするの?
ナースステーション9-手術を強制することは間違いです
b)手術の合併症
ナースステーション10-患者様の過信は訂正しておく
1.創痛、創痕、創感染、縫合糸膿瘍
ナースステーション11-創感染-SSIについて
2.癒着、腸閉塞
ナースステーション12-術後腸閉塞=イレウスの治療
3.肺炎、無気肺
4.胆汁漏、胆管損傷
ナースステーション13-胆汁漏と腹膜炎
ナースステーション14-胆汁漏のときのドレナージ
ナースステーション15-そもそも胆汁漏はなぜ起きる?
ナースステーション16-再手術の決断、術後観察の重要性
5.出血
ナースステーション17-外科医以外の人にとって術中出血は常識外
ナースステーション18-出血と止血
ナースステーション19-ドレーンについて
ナースステーション20-損傷、出血はなぜ起きるのか?
6.その他、心筋梗塞、脳卒中、静脈血栓症など
ナースステーション21-深部静脈血栓症
7.手術の合併症についての考え方
6.腹腔鏡下手術
a)腹腔鏡下手術の特長
1.術創が小さい
2.癒着が少ない
3.早期離床
4.低侵襲
5.食事再開が術翌日から
6.早期退院が可能(3~4日で)
b)腹腔鏡下手術の欠点
1.テレビのなかでの操作
2.小さな鉗子を使う手術(高度技術が必要)
ナースステーション22-腹腔鏡下手術の術中出血量について
ナースステーション23-Mirizzi症候群に対する腹腔鏡下手術の適応
7.輸血について
a)輸血による感染症
ナースステーション24-輸血による感染症
b)輸血による免疫反応
8.胆石手術の入院、術後スケジュール
9.胆石手術の費用
総胆管結石
1.胆嚢内だけの結石より重症です
2.化膿性胆管炎の治療法
3.緊急手術は危険です。まず胆汁ドレナージを
ナースステーション25-総胆管結石の治療について
ナースステーション26-PTCDの治療について
胆嚢ポリープ、胆嚢腺筋症
ナースステーション27-胆嚢ポリープの治療について
文献
索引