書名 |
心療内科ケーススタディー ―プライマリケアにおける心身医療 |
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筆頭著者 |
中野弘一・著(東邦大学教授) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-803-3 |
発行年 |
2009年9月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 234頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/心身医学・臨床心理学 |
価格 |
定価3,850円(本体3,500円 税10%) |
胃に異常はないのに、コーヒーも飲んでいないのに、コーヒー色の吐物をはき出したプール監視員。
不安を感じているわけでもないし、興味や意欲が減退しているわけでもないのに、入眠までに時間がかかることが気になりだしたプログラマー。
結婚後、隣で寝ている夫の寝息が気になって仕方なくなってしまった主婦。
心筋梗塞でなくなった仲間の通夜に出かけた後、実際は異常がないのに、自分の心臓に不安を覚えてしまったスポーツマン。
……などなど、来訪してくる患者の主訴と、それに対応する診断・治療といったケーススタディ形式で構成。
とくに解説部分は、心身医学的知識と著者の治療の体験から得られたものをQ&Aのスタイルで述べ、とてもわかりやすく書かれています。
この1冊に心療内科診療のエッセンスがぎゅっと詰め込まれています。
また非常に読みやすい文章で、つい引き込まれて一気に読めてしまいますので、心療内科医はもちろんのこと、外来診療に携わるすべての一般勤務医、開業医の方にお勧めします。
1.心身症とは
2.持続する頭痛
3.なかなか止まらないめまい感
4.冷える感じ
5.なかなか寝付けない
6.かゆみによる不眠
7.勃起しないという困惑
8.浅くて速い呼吸
9.持続する微熱
10.突然起きたパニック発作
11.動悸・胸痛が気になる
12.軽症うつ病
13.対象喪失後の抑うつ
14.脳血管障害後のうつ
15.摂食障害としての拒食
16.ダイエットによる心身症
17.いわゆる自律神経失調症
18.不定愁訴ということ
19.生活習慣病として中年期心身症
20.中年期クライシスをむかえて
21.がんばりすぎる中年男性
22.中高年の世代的不安
23.ひきこもり
24.心身症におけるストレス
25.包括モデルは難治心身症治療モデル
おわりに