はじめて臨床心臓電気生理学を学ぶ読者のための入門書．四段階のレベルごとにテーマをとりあげ解説した．初版後の進歩を踏まえた改訂版．

1入門コース
　１．臨床心臓電気生理学とは？　＜沖重　薫＞1
　２．臨床電気生理学検査の適応疾患　＜副島京子＞2
　３．使用機材説明　＜比嘉　聡＞4
　　Ａ．X線透視装置　4
　　Ｂ．各種電極カテーテル　4
　　Ｃ．術者および機器操作者用の透視および電位モニター　5
　　Ｄ．電位記録器および増幅器　5
　　Ｅ．スティムレーター　6
　　Ｆ．三次元マッピングシステム　6
　　Ｇ．超音波心エコー　7
　　Ｈ．放射線防護システム　7
　　Ｉ．その他　9
　４．カテーテル挿入方法，留置部位　＜夛田　浩＞11
　　Ａ．シース挿入法　11
　　Ｂ．カテーテル留置部位と電位記録　12
　　Ｃ．各種不整脈でのカテーテル配置　15
　５．心内電位とは？　＜副島京子＞16
　　Ａ．単極誘導とは　16
　　Ｂ．双極誘導とは　17
　６．心内電位の計測法　＜夛田　浩＞18
　　Ａ．双極誘導電位記録測定の基準　18
　　Ｂ．His束電位図での各伝導時間測定方法　19
　７．心臓刺激法(頻回刺激法)で何をみる？　＜藤木　明＞20
　　Ａ．頻拍の誘発　20
　　Ｂ．頻拍中の頻回刺激　20
　　Ｃ．洞不全症候群に対する頻回刺激　21
　８．心臓刺激法(期外刺激法)で何をみる？　＜藤木　明＞22
　９．有効不応期(ERP)とは？　＜沖重　薫＞24
　10．機能的不応期(FRP)とは？　＜小松　隆，中村元行＞26
　11．(心房性および心室性)反復性興奮とは？　＜宮内靖史＞29
　　Ａ．心房細動の原因としての肺静脈内の反復性興奮　29
　　Ｂ．心室の反復性興奮　30
　12．洞(機能)不全症候群とはいかなる疾病(病態)か？　＜小松　隆＞34
　　Ａ．運動負荷法　35
　　Ｂ．薬物負荷法　35
　13．洞(機能)不全症候群の診断(1):洞房伝導時間測定法について　＜宮内靖史＞36
　　Ａ．洞結節電位による直接的な洞房伝導時間計測法　36
　　Ｂ．間接的な洞房伝導時間計測法　36
　14．洞(機能)不全症候群の診断(2):洞結節自動能評価法について　＜宮内靖史＞40
　　Ａ．薬理学的評価法　40
　　Ｂ．運動負荷試験　41
　　Ｃ．電気生理学的評価法　41
　15．洞(機能)不全症候群のペースメーカー治療:基本編　＜山根禎一＞44
　　Ａ．洞(機能)不全症候群へのペースメーカー適応　44
　　Ｂ．ペーシングモードの選択　45
　16．洞(機能)不全症候群のペースメーカー治療:応用編　＜山根禎一＞47
　　Ａ．ペースメーカーで頻脈(心房細動)の発生を抑制する試み　47
　　Ｂ．APPが搭載されたペースメーカー(PulsarMax ,GuidantCorp,USA)
　　　を用いて　49
　17．薬理学的除神経とは？　＜比嘉　聡＞50
　　Ａ．自律神経と心臓　50
　　Ｂ．薬理学的除神経の臨床的意義　50
　18．不完全脚ブロックとは？　＜小松　隆＞53
　19．完全脚ブロックとは？　＜小松　隆＞55
　　Ａ．完全右脚ブロック　55
　　Ｂ．完全左脚ブロック　56
　　Ｃ．両脚ブロック　59
　20．2束ブロックとは？　＜比嘉　聡＞61
　21．3束ブロックとは？　＜比嘉　聡＞64
　22．第1度房室ブロックとは？　＜沖重　薫＞67
　23．第2度房室ブロックとは？　＜沖重　薫＞69
　24．第3度房室ブロックとは？　＜沖重　薫＞72
　25．正常房室結節の伝導性について　＜藤木　明＞75
　　Ａ．房室伝導(順伝導)　75
　　Ｂ．室房伝導(逆伝導)　75
　26．減衰伝導性とは？　＜沖重　薫＞77
　27．緩徐伝導とは？　＜副島京子＞79
　28．副伝導路の伝導性の特徴は？　＜沖重　薫＞81
　29．房室解離とは？　＜藤木　明＞83