書名 |
小児科研修の素朴な疑問に答えます |
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筆頭著者 |
真部 淳・他編(聖路加国際病院小児科医長) |
その他著者等 |
上村/克徳 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-89592-559-4 |
発行年 |
2008年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 324頁 |
分類 |
臨床医学系/小児科学 |
価格 |
定価5,720円(本体5,200円 税10%) |
「麻酔科」に続く“素朴な疑問に答えます”シリーズ第2弾。見過ごされがちな疑問や当たり前と思っていることを立ち止まって追究・解明することにより、日常診療は流れ作業に終わることなく、より奥深いものになる。小児科の日常診療全般において研修医が直面する“素朴な疑問”全122問に真正面から向かいあい、その解決策を、一問一答形式で伝授する。研修医へのアンケートを参考に設問を作成し、臨床経験豊富な現場を熟知した医師、コメディカルが回答。初期・後期研修医、指導医必読の書。
(1) 危急的状況での疑問 001 小児の心肺蘇生でカフ付き気管チューブを使用してよいか? 002 小児の気管挿管ではなぜ直型ブレードを使うのか? 003 気管挿管では,肩枕と頭枕のどちらを使用すればよいか? 004 心肺蘇生でノルアドレナリンを使用してよいか? 005 なぜ12歳未満の輪状甲状間膜切開は禁忌なのか? 006 なぜ医療従事者による小児の心肺蘇生は胸骨圧迫:換気比が15:2なのか? 007 なぜ骨髄輸液の第1選択は頸骨近位前面なのか? 008 心肺停止状態で搬送された乳児突然死症候群が疑われる乳児に,まず何を行うか? 009 なぜ小児の人工呼吸器は従圧式が多いのか? (2) 症状・症候での疑問 010 生後3カ月未満の発熱児は全員入院精査の適応か? 011 乳幼児の熱源不明な発熱にどう対処するか? 012 発熱のみで心拍数が正常値+2SDを超える可能性はあるか? 013 発熱患者に解熱薬を使用すると診断が遅れるか? 014 発熱患者で解熱薬が効きにくいときは重症細菌感染の可能性が高いか? 015 発熱時は入浴を控えさせるべきか? 016 なぜ腸重積の初発症状で意識障害がみられるのか? 017 髄膜炎を疑う場合,項部硬直はどれくらいあてになるか? 018 痙攣が頓挫したかどうか判断に困る場合はどうしたらよいか? 019 まだ立てない,歩けない乳幼児の小脳失調をうまく診察・判断する方法は? 020 小児の肥満は生活習慣病につながるか? 021 低身長に対する成長ホルモン投与の考え方は? 022 乳幼児の畳の上での転倒で急性硬膜下血腫は起こりうるか? 023 摂食障害はどれくらいやせていれば入院適応か? 024 体重増加不良で外来経過観察している乳幼児で,虐待の可能性をどう考えるか? (3) 処置や検査での疑問 処置での疑問 025 誤飲したボタン型電池は本当にすぐに取り出さなくてはいけないか? 026 タバコの誤飲に胃洗浄は必要か? 027 腰椎穿刺後の頭痛予防に安静臥床は有効か? 028 検査・処置時の鎮静はどのように行えばよいか? 029 検査・処置時の鎮痛はどのように行えばよいか?
030 末梢静脈ライン確保でヘパリンロックをしてもよいか? 031 なぜ小児の静脈ライン確保部位の第1選択は手背なのか? 032 血液培養の検体採取で皮膚消毒に何を使用するか? 033 バルーンカテーテルによる食道異物除去の安全性は? 034 末梢ラインや中心静脈ラインの差し替えるタイミングは? 035 酸素投与で,マスクと鼻カニューレはどう使い分ければよいのか? 検査での疑問 036 静脈血ガス分析は動脈血ガス分析の代用になるか? 037 尿検査の方法で一番正確なのは? 038 感染症の迅速診断キットの使い方は? 039 腰椎穿刺前の頭部CT撮影はルーチンで必要か? 040 血液培養の検体はどこから何セットとるか? 041 小児の放射線検査被曝の安全域は? 042 救急患者の胸部単純X線撮影では,側面像も必要か? 043 急性喉頭蓋炎やクループで,診断目的の頸部側面X線撮影は必要か? 044 頭部外傷での画像診断の適応は? 045 急性虫垂炎の診断に血液検査は有用か? 046 肺炎を疑ったときの培養検体のとり方は? (4) 全身管理での疑問 モニタリングでの疑問 047 パルスオキシメータが正常値なら酸素投与は必要ないか? 048 幅の狭いカフで測定すると血圧が高く出やすいのはなぜか? 輸液・輸血での疑問 049 体液電解質異常に対する初期輸液に生理食塩液を使ってもよいか? 050 小児の輸血は細い針でもよいか?最大何時間かけて投与してよいか? ( 以下省略)