書名 |
プライマリ ―地域へむかう医師のために |
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筆頭著者 |
松村真司・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-00679-8 |
発行年 |
2008年6月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 208頁 |
分類 |
臨床医学系/総合診療 |
価格 |
定価2,420円(本体2,200円 税10%) |
「家庭医」「プライマリケア」「総合医」「地域診療」「かかりつけ医」、新しい言葉は数あれど、日本にはいつだって“赤ひげ”がいた。総合医時代の到来を控え、日本のジェネラリスト黎明期を模索してきた俊英も不惑を過ぎ、その積もる思いを遂に吐露するときが来た。若手じゃなくなってゆく世代に“普通であり続ける”ことを語る畢生の1冊。
プライマリでいこう
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序-ふたたび,路上へ
Part1 午前中は往診へ “ようこそここへ”
第1章 人間を診る-患者の後ろにある情報・テーマを踏まえて診療する
“患者の社会背景をよく理解して,人間として診療する”
「社会歴」をひらいてみれば
「家族」中心のファミリー・メディシン
わたしはこういう者ですが,あなたはどんな人ですか
あなたはどこから来たのですか。なぜここに来たのですか
[A.患者の受療目的をつかむ]
あなたにとって,今回の来院のきっかけになったことは,なぜ問題なのですか
[B.患者の受療行動を探る]
あなたはどんな生活をして,どんな家族がいるのですか
[C.患者の潜在ニーズを探る]
あなたの家族やあなたの周辺の人たちは,どのような背景・文化を
持っている人たちなのですか
[D.患者のバックグラウンドを探る]
患者を知ること,自分を知られること
Part2 訪問診療-前篇 “いつまでも若く”
第2章 地域を基盤とした診療を行う
地域の医療・介護・福祉の資源について
[知識を持ち,ネットワークを築く]
集団を対象とした医学
[ポピュレーション・ストラテジーを学ぶ]
地域に関する地理・歴史・文化を学ぶ
地域の医療情報について
[情報提供・供給の窓口を持つ]
Part3 訪問診療-後篇 “ミスター・タンブリング・マン”
第3章 コミュニケーション―ことばは難しい,だけど大事(こころはもっと大事)―
地域での診療においてコミュニケーション・スキルが重要な理由
地域医療コミュニケーションの3つの方向性
より困難な状況に挑む
スタッフ間,医師や他の医療職,地域の人々とのコミュニケーション
Part4 午後は休憩 “コーヒーをもう一杯”
[幕間のクロストーク] ジェネラリストであり続けるために
Part5 トーク傍聴後 “本当にほしいものは何?”
Part6 夜は外来-前篇 “ふたたび,路上へ”
第4章 的確な診療情報を入手する
Evidence-based Medicine(EBM)
情報管理
批判的吟味(critical appraisal)
Part7 夜は外来-後篇 “ブルーにこんがらがって”
第5章 みずからの診療を維持・向上させる-生涯学習と評価
振り返りと問題意識
学習方法
評価
教育
Part8 学会場にて “わが道を行く”
第6章 自分を保ち続けるために
地域に出るその前に
あいまいさに耐え,バランスを保つこととは
患者がそこにいる限り,そこに問題がある限り
最後にたどりつくのは
Part9 学会参加の後で “見張り塔からずっと”
年賀状
Bonus Track
あとがき