書名 |
臨床で書く ―精神科看護のエスノグラフィー |
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筆頭著者 |
松澤和正・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-00569-2 |
発行年 |
2008年3月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 360頁 |
分類 |
基礎看護/基礎看護学/看護研究 |
価格 |
定価2,860円(本体2,600円 税10%) |
たとえば看護師は、どのような成り行きで患者を拘束したりしなかったりするのか。会話の成立しない患者との間に“通路”が生じたきっかけは何か――臨床で働く看護師なら誰もが知っている「そのこと」を、看護師自身のフィールドワークによって炙り出す。POS記録を一次資料に「そこにあったはずの何か」を描き切った、質的研究の画期的成果!
プロローグ 私たちの現実はどこにあるのか?
第1章 「帰れない」エスノグラファー…臨床看護師のための研究方法をめぐって
1-1 エスノグラフィーという方法
1-2 臨床をどう記述するか
第2章 病院の入り口で
2-1 入院という出来事
2-2 治療・看護との遭遇
第3章 介入と回復
3-1 薬物療法による変容と精神病後抑うつ
3-2 隔離あるいは身体的拘束
3-3 回復過程における依存と強迫をめぐって
第4章 反復と語り
4-1 経験の用法としての言語と臨床の詩学
4-2 語りはなぜ可能なのか
第5章 新たな病棟文化の構築に向けて
5-1 何がケアを支えるのか
5-2 病棟文化というもう一つのケア…人、組織、制度
5-3 農耕的なるものへの夢
エピローグ 「感じる看護」はどこへ行くのか
補遺 精神科病棟の構造と機能
文献
初出一覧
あとがき(謝辞)