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書名

エビデンスに基づく 院内感染対策のための現在の常識

筆頭著者

矢野邦夫・著(県西部浜松医療センター感染症科長・衛生管理室長)

出版社名

永井書店

ISBNコード

ISBN978-4-8159-1794-4

発行年

2007年10月

判型 / 頁数

A5判 / 134頁

分類

医学一般/病院管理学

価格

定価1,980円(本体1,800円 税10%)

内容

多忙な病院感染対策チーム(ICT)のために,現在までに公開されたCDCのガイドラインから重要ポイントを抜粋,CDCの感染症対策エッセンスを紹介する.

目次

01.手指衛生
  1 「手洗い石鹸の管理を見直す」
  2 「手袋を外した後には手洗いを行う」
  3 「指輪や付け爪は使用しない」 ほか
02.環境
  1 「掃除をする場合には手指の高頻度接触表面に重点をおく」
  2  「病室環境の日常的な細菌検査は実施しない」
  3 「病室環境の滅菌・消毒は実施しない」 ほか
03.血管内カテーテル
  1 「中心静脈カテーテルはマキシマル・バリアプリコーションにて挿入する」
  2 「中心静脈カテーテルの定期交換の必要はない」
  3 「末梢静脈カテーテルは成人では72-96時間の間隔で交換するが、小児では留置し続けてもかまわない」  ほか
04.尿道カテーテル
  1 「尿道カテーテルは閉鎖式システムが望ましく、定期交換の必要はない」
  2 「患者が失禁するという理由で尿道カテーテルを留置してはならない」
  3 「尿道カテーテル挿入患者に膀胱洗浄を日常的に行わない」  ほか
05.結核
  1 「結核が疑われる患者が喀痰を出せなければ、エアロゾル吸入による喀痰誘導を行う。それでも喀痰が得られなければ胃液吸引する」
  2 「医療従事者が結核に曝露したら、2年間はフォローする」
  3 「排菌している結核患者には結核治療を迅速に行う」  ほか
06.インフルエンザ
  1 「高齢者や免疫不全患者にはインフルエンザワクチンを接種する」
  2 「インフルエンザワクチンを成人に接種する場合は1回接種で十分である」
  3 「インフルエンザワクチンは妊婦にも接種する」
07.MRSA
  1 「MRSAが培養されたということで患者を隔離しない」
  2 「MRSA対策として医療従事者の鼻腔を日常的に培養してはならない」
  3 「鼻腔の日常的なMRSA除菌はしてはならない」
08.院内感染肺炎
  1 「人工呼吸器回路は肉眼的に汚れない限り、交換する必要はない」
  2 「人工呼吸は、可能であれば非侵襲的人工呼吸が望ましい」
  3 「挿管チューブのカフの上に貯留した分泌液は定期的に除去する」  ほか
09.血液・体液曝露
  1 「針刺しした場合、創部から液の絞り出しはしない」
  2 「すべての医療従事者にはHBVワクチンは必須である」
  3 「HBVワクチンは三角筋に筋肉注射する」  ほか
10.手術部位感染
  1 「手術室では人の動きを少なくする」
  2 「手術部位の体毛が手術の支障とならない限り、術前の除毛は行わない」
  3 「手術部位感染の予防的抗菌薬は手術直前に1回目を投与する」  ほか
11.透析室
  1 「透析室では手袋を頻回に使用する」
  2 「透析ベッドに持ち込んだ器具や物品を他の透析ベッドに移動させない。これらは使い捨てにするか、1人の患者のみに使用する」
  3 「透析室ではHBs抗体陽性患者のベHBs抗体陰性患者の間の緩衝として配置する」  ほか
12.移植病室(無菌室)
  1 「造血器疾患病棟には植木や生け花を置かない」
  2 「病院内外で改築や新築工事が行われていれば、免疫不全の患者へのアスペルギルス対策を強化する」
  3 「日常的にアスペルギルスの環境培養や監視培養をすることは推奨されない」  ほか
13.その他の感染対策
  1 「防護具を用いた場合は脱ぎ方が大切である」
  2 「器具の滅菌・消毒・洗浄は誰に用いたかは考えない。これからどのように使用するかで決まる」
  3 「角化型疥癬では十分な感染対策が必要である」  ほか