書名 |
医師として避けて通れない 高齢者の痛みコントロール ―プライマリ・ケアでの緩和のコツから専門医への転送の見極め方 |
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筆頭著者 |
松本 勲・他編(埼玉医科大学名誉教授) |
その他著者等 |
菊地博達(埼玉医科大学教授)/白石正治(白石整形外科内科クリニック院長) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-8159-1790-6 |
発行年 |
2007年8月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 204頁 |
分類 |
臨床医学系/総合診療 |
価格 |
定価6,270円(本体5,700円 税10%) |

実際診療で痛みの治療を行うにあたって,安全非侵襲で,副作用や痛みが少なく,自然治癒力を増し,医師なら誰にでも実行可能な治療法を詳しく紹介する.

【序 章】
高齢者に対する痛み治療の現況
専門外医師の痛み治療の限界
高齢者における痛み治療の考え方
1. 痛みの不思議
幼児体験と痛み
人間天気予報と痛み
痛みの感じ方
睡眠と痛み
加齢と痛み
痛みをかわす
タバコと酒と痛み
運動と痛み
2. 鎮痛薬と投与方法
非ステロイド抗炎症薬
ステロイド性抗炎鎮痛薬
オピオイド(麻薬性鎮痛薬)
鎮痛補助薬
高齢者の特性と薬物投与法
3. 高齢者の三大疼痛疾患
[1. 腰痛疾患]
骨粗鬆症
変形性脊椎症
腰部脊柱管狭窄症
椎間板変性(腰椎椎間板ヘルニアなど)
[2. 膝痛疾患(含:関節リウマチ)]
変形性膝関節症
[3.肩関節痛]
肩関節周囲炎
4. 高齢者の頸肩腕部の痛み
変形性頸椎症
後縦靭帯骨化症(OPLL)
5. 高齢者と帯状疱疹―水痘,帯状疱疹そして帯状疱疹後神経痛の根絶を目指して
二役を演じるVZV
VZV感染症とのつきあい方
PHNの治療法
6. 高齢者と血行障害
動脈硬化性閉塞症
閉塞症血栓性血管炎
レイノー病およびレイノー症候群
7. 60歳から始まる頭痛
心配ない頭痛と要注意な頭痛
急性頭痛の特徴と治療
側頭動脈炎ってどんな病気?
慢性頭痛の治療に効果を発揮する漢方薬
あらゆる症状から診断を下す余裕が大切
8. 高齢者の顔面,口腔の痛みと麻痺
特発性三叉神経痛
顎関節症
末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺,ハント症候群)
9. 痛みをもつ高齢者の心と身体(患者さんへの理解を深めるために)
高齢者の心と身体
痛みを有する高齢者への対応
10. 特殊な痛み
糖尿病性神経障害
痛風
狭心症と心筋梗塞
11. 高齢がん性疼痛患者への基本的対応
高齢がん患者について―日本人というもの―
高齢がん患者への対応の仕方について
高齢がん患者の疼痛コントロール―症状コントロールを妨げている原因―
疼痛コントロールの実際―WHO三段階除痛ラダーについて―
鎮痛補助薬の選択の仕方
がん疼痛コントロールの流れ・ポイント
NSAIDsの選択
弱オピオイド
強オピオイド
鎮痛補助薬
疼痛,身体症状がコントロールされたその後
12. 高齢者の痛みとリハビリテーション医療(特に脳血管障害患者を中心として)
脳卒中患者の特徴と診察方法
脳卒中患者の痛み
痛みのリハ治療の原則
疼痛部位とリハ治療
典型的な治療処方
13. 高齢者予備軍の腰・膝・肩関節痛の予防方法
各種の運動処方の注意点
14. 在宅医療(がん以外の高齢患者)の痛み治療
在宅における痛み治療の意義
在宅における痛み治療の基本的事項
「確実な鎮痛」を目標とすること
在宅で利用する鎮痛薬
15. 高齢者疼痛治療の歩むべき道
東洋医学と西洋医学の融合医療
Tailor-made medicine
高齢者痛み治療にはレーザー治療
半導体レーザー治療
プライマリ・ケアとしての痛みケア
●附録
「半導体レーザ治療器 照射マニュアル」