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書名

包括的呼吸リハビリテーション ―II.臨床編

筆頭著者

塩谷隆信・編著(秋田大学医学部保健学科教授)

出版社名

新興医学出版社

ISBNコード

ISBN978-4-88002-669-5

発行年

2007年5月

判型 / 頁数

B5判 / 255頁

分類

リハビリテーション/内部障害

価格

定価6,050円(本体5,500円 税10%)

内容

2006年度の診療報酬改定により、わが国においても呼吸リハビリテーションがよりいっそう普及されることが期待されています。しかしながら、わが国の呼吸リハビリテーションが期待に応え、質の高い医療を提供するためにはさらなる努力が必要な現状です。近年、呼吸リハビリテーションや在宅呼吸ケアは著しい進歩をとげ、エビデンスに関する報告も非常に多くなってきています。本書はそうした状況を踏まえ「エビデンスに基づいた」をキーワードに企画されました。

呼吸リハビリテーションの領域は幅広く、呼吸生理学などの基礎医学から、患者さんを中心とした臨床医学や在宅医療まで及んでいます。それら多岐にわたる内容について、本書は各領域の専門家が詳しく解説します。したがって、これから呼吸器リハビリテーションを導入しようと考えている読者にとっては、この2冊を読めば、その導入から介護ケアまでのすべての流れが掌握できます。また、1巻は基礎的な内容、2巻は実践的な内容となっているため、教育現場で教科書として使用されるのにも最適です。

目次

第1章 呼吸リハビリテーションの実際
1.代表的な疾患に対する呼吸リハビリテーション
 COPD
 肺結核後遺症
 間質性肺炎
 神経筋疾患
 外科手術後
 ARDS
2.NICUとPICUにおける呼吸リハビリテーション
3.急性増悪における理学療法のとらえ方
4.誤嚥性肺炎と呼吸理学療法
5.臓器移植における呼吸理学療法
6.循環器疾患に対する呼吸理学療法
7.急性期における人工呼吸器離脱までの理学療法
8.人工呼吸器依存例と呼吸理学療法
9.在宅酸素療法(HOT)と運動療法
10.在宅人工呼吸療法(NPPV)と運動療法
11.NPPVの実践的指導
12.在宅呼吸理学療法
13.訪問看護の役割と実践
14.在宅呼吸ケア患者の緊急コール時の対応
15.酸素療法の安全管理
16.酸素濃縮器に関するトラブルと対応
17.災害時の対応(新潟県中越地震におけるHOT患者への対応)
18.呼吸リハビリテーションにおける作業療法士の役割
19.呼吸リハビリテーションにおけるADL指導
20.管理栄養士の視点からみた栄養指導の実際
21.リハビリテーションチームの立ち上げ
22.呼吸リハビリテーションのリスク管理
23.維持継続プログラム
24.呼吸教室、患者会の意義
25.デイケアにおける呼吸リハビリテーション
26.一般診療所における呼吸リハビリテーション
27.排尿障害のリハビリテーション

第2章 わが国における呼吸リハビリテーションの課題
1.COPDのリハビリテーション
2.呼吸リハビリテーションの普及
3.包括的呼吸リハビリテーションプログラムの実施
4.効果の維持と包括的プログラムの継続
5.COPDの生命予後と死亡率
6.準呼吸不全に対する酸素吸入療法の意義
7.健康関連QOL(HRQOL)とADLの評価法
8.呼吸リハビリテーションの研究方法