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書名

より理解を深める! 体液電解質異常と輸液 (改訂3版)

筆頭著者

柴垣有吾・著

その他著者等

深川雅史/柴垣有吾

出版社名

中外医学社

ISBNコード

ISBN978-4-498-12312-0

発行年

2007年4月

判型 / 頁数

B5判 / 262頁

分類

臨床医学系/内分泌・代謝

価格

定価5,500円(本体5,000円 税10%)

内容

水電解質異常の基本的な理論をわかりやすく解説したテキスト.内容を全面的に見直して改訂し,透析患者の水電解質異常と輸液の章を新設した.

目次

第 1 章 体液恒常性維持のメカニズム
 A.腎臓の構造と尿生成
 B.腎臓と体液恒常性維持(人はどの位水を飲むことができる?)
 C.体液の組成と分布
  1.体液の体内分布
  2.年齢・性別・肥満度による体液量の変化
  3.体液を構成する溶質とその量・濃度の関係
 D.体液恒常性維持のメカニズム

第 2 章 水代謝・ナトリウム代謝異常の診断と治療
 A.水・ナトリウム代謝と体液の生理
  1.体液移動の原則
  2.浸透圧(osmolality)と張度(tonicity=有効浸透圧effective osmolality)の違い
  3.血漿浸透圧・張度と膠質浸透圧の違い
  4.自由水(free water/electrolyte-free water)とは何か?
  5.尿における張度と自由水の概念
  6.細胞外液量・細胞内液量とナトリウム・水の関係
 B.ナトリウムバランス調節系(細胞外液量調節系)の生理
 C.ナトリウムバランス調節系(細胞外液量調節系)の異常
  1.ナトリウム過剰(浮腫性疾患)の病態生理
  2.浮腫形成の仕組み
  3.浮腫・胸腹水の治療
  4.利尿薬の使い方
  5.ナトリウム欠乏(脱水症)
 D.水バランス調節系の生理
  1.尿の希釈・濃縮機構
  2.尿希釈の仕組み
  3.尿濃縮の仕組み
 E.水バランス調節系の異常(低ナトリウム血症,高ナトリウム血症)
  1.溶質と水の関係(血清ナトリウム濃度は張度を反映する)
  2.低ナトリウム血症
  3.SIADH(Syndrome of Inappropriate Secretion of ADH:
    不適切 ADH 分泌症候群)
  4.高ナトリウム血症
  5.多尿性疾患

第 3 章 カリウム代謝異常の診断と治療
 A.カリウム代謝の生理
  1.カリウムの分布
  2.カリウムの代謝のオーバービュー
  3.細胞内外のカリウム濃度調節(カリウムの急性調節機構)
  4.腎におけるカリウム排泄の調節(カリウムの慢性調節機構)
  5.カリウム代謝の検査
  6.カリウム代謝異常における症状・所見
 B.カリウム代謝の異常
  1.高カリウム血症
  2.低カリウム血症

第 4 章 酸塩基平衡異常の診断と治療
 A.酸塩基平衡の生理
  1.酸塩基とは
  2.酸の産生
  3.緩衝系(バッファー)とは何か?
  4.腎での酸排泄の仕組み
  5.腎における酸排泄調節機構
 B.血液ガスの読み方
  1.血液ガスの基礎知識
  2.血液ガスの用語の定義
  3.血液ガスの読み方の実際
 C.酸塩基平衡異常の原因
  1.代謝性アシドーシス
  2.代謝性アルカローシス
  3.呼吸性アシドーシスと呼吸性アルカローシス
 D.代謝性酸塩基平衡異常の治療(一般論)
  1.代謝性アシドーシスの治療
  2.代謝性アルカローシスの治療

(以下,小項目は省略)
第 5 章 カルシウム・リン・マグネシウム代謝異常の診断と治療
 A.カルシウム代謝の生理
 B.高カルシウム血症
 C.低カルシウム血症
 D.リン代謝の生理
 E.高リン血症
 F.低リン血症
 G.マグネシウム代謝の生理
 H.高マグネシウム血症
 I.低マグネシウム血症

第 6 章 輸液(水電解質輸液)の基本
 A.輸液を理解するための基礎知識の復習
 B.維持輸液:体液バランスの維持のための輸液
 C.是正輸液:体液バランスの回復のための輸液
 D.輸液処方の基本
 E.輸液製剤の種類と特徴
 F.高齢者への輸液の注意点
 G.周術期の輸液管理の注意点
 H.輸液管理の難しい疾患への対応の基本
 I.外来での輸液の適応とその注意点
 J.栄養輸液の必要最低限の知識

第 7 章 透析患者の体液電解質代謝異常と輸液
 A.透析患者における体液電解質異常: 総論
 B.透析患者における体液電解質異常: 各論
 C.透析患者への輸液

索 引