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書名

華岡青洲と麻沸散 ―麻沸散をめぐる謎 (改訂版)

筆頭著者

松木明知・著(弘前大学名誉教授)

出版社名

真興交易医書出版部

ISBNコード

ISBN978-4-88003-812-4

発行年

2008年5月

判型 / 頁数

A5判 / 248頁

分類

臨床医学系/麻酔科学

価格

定価5,170円(本体4,700円 税10%)

内容

本書は10章にわたって華岡青洲に関する論考を展開。青洲研究を時代別に紹介・青洲の生涯と家族について・麻沸散の開発・世界初の全身麻酔下による乳癌手術について・『乳巌治験録』・華岡青洲の手術や著作物など様々な視点から論考を展開。

目次

はじめに
序章 日本の医学史における華岡青洲
第1章 華岡青洲研究の回顧
1.江戸時代(1867まで)
2.明治時代(1868~1911)
3.大正時代(1912~1925)
4.昭和時代(太平洋戦争終戦前,1926~1945・7)
5.昭和時代(太平洋戦争終戦後,1945・8~1988)
6.平成時代(1989~2005)
7.欧米への紹介

第2章 華岡青洲の生渥と系譜
1.祖先と両親
2.誕生と少年時代
3.京都遊学と京都での師
4.帰郷と父の死
5.行方不明になっていた地蔵寺の過去帳
6.同胞と子女
7.華岡家の墓地と青洲の墓碑
8.仁井田好古による墓誌銘
9.妻加恵と妹背家の代々

第3章 麻沸散の開発
1.19世紀の西欧における麻酔法の開発
2.華佗の麻沸散に関する論争
3.友人中川修亭と「麻薬考」
4.華岡青洲の麻沸散の処方
5.華岡青洲の実験をめぐる謎
6.母於継と妻加恵の実験への参加は本当か
7.「麻沸散」による全身麻酔のメカニズム
8.再現実験と実験医史学

第4章 最初の全身麻酔と乳癌の手術
1.1804年(文化元)か,1805年(文化2)か
2.「乳巖治験録」の13日と「乳巖姓名録」の16日の差
3.世界で最初の全身麻酔
4.藍屋かんの死と藍屋家の謎
5.華岡青洲とインフォームド・コンセント
6.「麻酔」の語史

第5章 「乳巌治験録」をめぐる謎
1.「乳巖治験録」は唯一の自筆稿本か
2.呉秀三による覆刻と多くの疑惑
3.余りにも多い誤字と呉 秀三による訂正
4.筆跡の比較
5.「乳巌治験録」はいつ筆録されたか
6.だれが筆録したのか
7.「二」の加筆はなにを意味するか

第6章 乳癌患者と「乳巖姓名録」
1.「乳巖姓名録」こ見られる患者数
2.手術患者の年次的分布
3.月別にみた手術件数
4.患者出身地の地理的分布
5.患者の死亡年月日特定の困難性
6.手術後の生存期間

第7章 華岡青洲の手術と患者管理
1.手術器具
2.消毒法
3.麻沸散の投与量
4.麻沸散投与前の患者管理
5.麻沸散投与後の患者管理
6.手術創の処置
7.麻酔後の患者管理
8.行われた手術
9.実際の症例

第8章 秘方「麻沸散」の伝授
1.何が秘密か
2.秘密主義の誤解
3.未発掘な華岡一門の業績
4.杉田玄白の華岡青洲宛の手紙
5.杉田立卿への伝授と杉田立卿による手術

第9章 「春林軒」入門者とその教育
1.「春林軒」の入門者の数と出身地
2.年次別に見た入門者数
3.麻沸散の開発と入門者の激増
4.入門者0名の謎
5.「春林軒」の規則
6.免状

第10章 華岡青洲の著述と思想
1.「春林軒遺書目録」は何を物語るか
2.華岡青洲はなぜ自ら著書を著さなかったのか
3.「内外合一」とは何か
4.「活物窮理」とは何か
5.「竹屋蕭然鳥雀喧」の漢詩

終章 現代医療における華岡青洲の意義