書名 |
がん患者の心身医療 |
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筆頭著者 |
筒井末春・監 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-417-2 |
発行年 |
1999年11月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 152頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/心身医学・臨床心理学 |
価格 |
定価3,850円(本体3,500円 税10%) |
わが国における死亡順位のトップは悪性新生物で、年間の死亡数は28万人にも達する。
そのうちの大多数は「がん」で死亡しているわけで、医療に携わる者はもちろんのこと、がん患者に接する機会のある人々の数はおびただしいものになる。
がん患者のうちにも、もちろん治療によって完治しうるもの、まれには自然治癒することも知られているものの、多くは入院・外来あるいは在宅治療で闘病生活を余儀なくされている。
近年はわが国においてもサイコオンコロジーという考え方が取り入れられ、徐々にがん患者の心身医療の重要性が認識されつつあるが、そのような医療が現場で実践されているのは、ごく一部の領域に限られているといってよい。
がん患者の心理・社会的側面にも目を向け、全人的医療に関するコンセプトと実際に心身医療を行った事例ならびに臨床心理の立場から死後の家族への援助も含めた事例も紹介した。
(監修者序文より)
1.日本におけるがん死亡の推移
2.サイコオンコロジー
3.精神免疫学の発達
4.がんの臨床経過とトータルケア
5.がん患者のストレスと個人的要因
6.がん患者のストレスと社会的要因
7.がん患者の精神的反応
8.がんと不安
9.末期がん患者の不安
10.がんと抑うつ
11.がんの臨床経過における心理・社会的側面
12.がん患者のQOL
13.緩和医療とホスピスケア
14.心身医学的治療
15.がん患者をめぐるさまざまな問題
16.コンサルテーション・リエゾンの依頼を受けたがん患者の背景要因とその対応