書名 |
日本精神病治療史 |
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筆頭著者 |
八木剛平・他著(慶應義塾大学医学部精神神経科助教授) |
その他著者等 |
田辺英 著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-307-15056-9 |
発行年 |
2002年4月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 254頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価4,950円(本体4,500円 税10%) |
本書は日本の古代から現代までの文献にもとづいて,精神病者(とくに分裂病者)の処遇と治療を年代順に記述したものである。
本書における著者らの関心のひとつは,精神病者の処遇と医療の「現場」にある。そのため学説や法律の問題にあまり触れず,そのかわり昔の現場の雰囲気が感じとれるような逸話や挿話に多くの頁を割いた。それを通して各時代の患者の生活を,できれば日本人の姿を見ていただきたい。
もうひとつは,日本の精神医療を特徴づける治療思想は何かということであった。著者らはかねて自然治癒力思想の復権を主張してきたので,この視点から各時代の治療観をさぐってみた。
第1部 古代から江戸時代まで
大和・飛鳥・奈良時代/平安時代から安土・桃山時代まで/江戸時代
第2部 明治時代から昭和20年代まで(19世紀後半-20世紀前半)
民間療法/私宅監置/「保養所」と「収容所」
/精神病院/西洋精神医学の導入/戦時下の精神医療
第3部 昭和20年代以後(20世紀後半)
終戦直後の患者たち/私宅監置からの解放/病院医療の発展/民間精神病院に対する批判と告発/精神医療の脱入院化/「自然治癒力」思想の発展