書名 |
精神分裂病の胎生期障害仮説 ―出生前の諸問題 |
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原著者 |
Ezra S. Susser |
筆頭著者 |
大原浩市・訳(国立療養所南花巻病院臨床研究部室長) |
その他著者等 |
原著者:Ezra S. Susser, Alan S. Brown, Jack M. Gorman |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-440-0 |
発行年 |
2001年9月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 264頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価5,170円(本体4,700円 税10%) |

精神分裂病の特性を決定するために重要な出生前因子
数多くの疫学・家族・双生児・養子研究の結果、精神分裂病が遺伝性疾患であることは異論のないところである。本書の主要な理論および研究は、精神分裂病が神経発達障害であり、胎生期にその起源があることと、環境要因が発病に関連することの相互作用の研究の考察である。
精神分裂病の研究者にとって必読の一冊としてお薦めいたします。

第I部 精神分裂病と脳の発達
第1項 精神分裂病:神経発達に源泉がある「カスケード」プロセスの 証拠
第2項 精神分裂病における遺伝子と出生前暴露の相互作用/第3項 出生前の脳の発達
第II部 出生前の感染性暴露
第4項 季節特異性、出生前のインフルエンザ暴露、そして精神分裂病
第5項 風疹・インフルエンザ・その他のウイルスの出生前感染が精神分裂病の危険因
子である蓋然性
第III部 出生前の栄養物欠乏暴露
第6項 オランダ飢餓研究:出生前の栄養物摂取の欠乏と精神分裂病
第7項 初期栄養物欠乏が精神分裂病の危険因子である蓋然性
第IV部 出生前の免疫性暴露
第8項 Rhesus式血液型不適合と精神分裂病
第9項 精神分裂病における熱ショック蛋白質と自己免疫メカニズム
結 論 精神分裂病―遺伝・疫学・予防の間隙を埋める試み