書名 |
老人性痴呆患者の問題行動を推理する ―老人性痴呆は老化の延長線上に |
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筆頭著者 |
杉山弘道・著(杉山内科医院院長) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-8159-1683-1 |
発行年 |
2004年3月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 220頁 |
分類 |
臨床医学系/老年医学 |
価格 |
定価2,200円(本体2,000円 税10%) |

痴呆症老人が起こす問題行動の対応に戸惑う最大の原因は行為の成り立ちが理解出来ないことにある.そこで著者は痴呆行為の「成り立ち」を模索してみる.すなわち仮りに,老人性痴呆が老化の延長線上にあるとすれば,痴呆行動の原点も老化に伴って変化する行動の延長線上にあるはずである.そのような視点から,老化による記憶や思考の変化が痴呆行為の成り立ちとどのようなつながりを持っているのかを検討する.
介護士,看護師,医師が介護をしている家族に対し,どのように痴呆老人の問題行動を理解させ,納得できる指導を行うか,その成因と理解のヒントを本書は与えてくれる.

第I章 老いによる心身の変化
一、加齢による脳の変化
二、加齢による記憶障害
(一)記憶の種類
(二)良性健忘と悪性健忘
(三)健忘の程度による区分
三、加齢による性格の変化
(一)頑 固
(二)自己中心的
(三)依存的
(四)け ち
(五)短 気
(六)疑い深さ
(七)自発性の低下
(八)うつ状態
四、加齢による知性の変化
五、加齢による環境への適応能力の低下
第II章 痴呆老人の問題行動
一、健 忘 期
(一)物忘れと当人の反応
(二)他人に対する心づかいの変化
(三)出来事への冷静な対応が出来なくなる
(四)関心や情熱の消失、意欲の低下
(五)火の不始末
(六)着脱衣障害
(七)性的迷惑行為
(八)妄 想
(九)作 話
(十)幻 覚
(十一)抑 う つ
(十二)心気症状
二、混 乱 期
(一)徘 徊
(二)不潔行為
(三)入浴拒否
(四)摂食拒否
(五)介護拒否
(六)暴力行為
(七)不 眠
(八)収 集 癖
(九)見当識障害
(十)せ ん 妄
三、痴 呆 期
(一)失 禁
(二)昼夜逆転
(三)異 食
おわりに
参考図書
あとがき