書名 |
失語症の障害メカニズムと訓練法 (改訂第2版) |
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筆頭著者 |
小嶋知幸・著(江戸川病院リハビリテーション科科長、言語室室長) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-650-3 |
発行年 |
2005年6月 |
判型 / 頁数 |
四六倍判 / 226頁 |
分類 |
リハビリテーション/言語聴覚 |
価格 |
定価7,150円(本体6,500円 税10%) |
本書は、初版刊行から5年を経て大幅な改訂となったものである。
理論編では筆者が失語症を理解する際に根幹としている記号論の考え方について加筆し、次に実際の典型例の症状・病巣・機能予後に関して大幅な加筆が行われている。実践編でも理論編にあわせて加筆され、症例編では、初版では取り上げなかった「音韻想起障害型」のレポートが加えられ、筆者らの臨床のすべてがありのままに公開されている。その他全体にわたって用語の整合性に配慮し、修正が行われている。
本書は言語訓練の専門家を主に対象にしているが、医師、教員、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床心理士など必ずしも言語訓練を専門としない方々にも十分ご活用いただける好著である。
理論編
1.はじめに
2.失語症の捉え方
3.記号論の考え方から「言語」・「失語症」・「言語機能訓練」を捉え直す
4.訓練法に結びつけるための失語症の類型化
5.典型例にみる臨床像・病巣・機能予後
6.言語機能訓練および訓練教材を捉え直す
実践編
1.訓練プランの立案に至る流れと注意すべきポイント
2.訓練法の選択を念頭においた症状の診かた
3.言語機能訓練─実践上のポイント─
症例編
1.構音運動プログラム障害型(純粋アナルトリー)
2.音韻想起障害型
3.音韻配列・把持障害型(伝導失語)
4.語彙/意味処理障害型(超皮質性感覚失語)
5.複合障害型(ウェルニッケ失語)──アナルトリーを伴わない症例(後方型)
6.複合障害型(混合型失語)──アナルトリーを伴う症例(前方後方型)
巻末資料(ボイスカード、絵─文字単語照合課題、名詞句─動詞句線結び式文章完成課題、文章完成課題)