書名 |
地域に根ざした作業療法 ―理論と実践 |
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筆頭著者 |
山田 孝・監訳 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7639-2112-3 |
発行年 |
2005年7月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 424頁 |
分類 |
リハビリテーション/作業療法 |
価格 |
定価6,050円(本体5,500円 税10%) |

現在注目されている「病院や施設から地域への移行」を先取りした内容。地域での実践を考えるセラピストにとって、新たなプログラムを開発するための理論的支柱となる一冊。

第1部 基本的原理と関連事項
第1章 地域に根ざした実践:文脈の中での作業(Marjorie E. Scaffa/山田孝・訳)
はじめに
能力障害の特性
ヘルスケアにおける過渡期
地域に根ざした実践
用語の定義
歴史展望
実践場面のトレンド
地域に根ざした実践の役割
作業療法の役割
役割の説明
うまく実践している地域に根ざした作業療法実践家の特徴
第2章 パラダイム転換:医学モデルから地域モデルへ(Marjorie E. Scaffa/山田孝・訳)
はじめに
パラダイム転換
作業療法におけるパラダイム転換
システム理論の基本原理
他の学問領域におけるパラダイム転換
公衆衛生学と医学
障害者に対するヘルスケアの供給
職業リハビリテーション
地域実践パラダイム
第3章 公衆衛生,地域健康,作業療法(Marjorie E. Scaffa, Sharon Desmond, Carol A. Brownson/山田孝・訳)
はじめに
公衆衛生
健康増進
予防
医学との違い
地域健康
合衆国の国家健康目標と目的
能力障害の人口統計学と予防の必要性
作業を通しての地域健康の改善
健常高齢者の研究
地域健康における実践家の役割
第4章 地域に根ざした実践のための理論的枠組み(S. Maggie Reitz, Marjorie E. Scaffa/山田孝・訳)
はじめに
理論と知識の組織化
地域に根ざした実践に対する理論の重要性
用語の検討
知識の組織化
地域に根ざした実践に関連する理論
作業療法実践の概念モデルの選択
健康教育と公衆衛生のモデルと理論の選択
地域組織化の理論とモデル
第5章 法律と政策の問題(Nancy Van Slyke/山田孝,鈴木圭介・訳)
はじめに
法律と障害
保護とケアに言及した法律
教育と発達に言及した法律
医学的リハビリテーションに言及した法律
市民権に言及した法律
環境に言及した法律
消費者に言及した法律
第6章 地域健康のためのプログラム開発:計画立案,実施,評価の戦略(Carol A. Brownson/山田孝・訳)
はじめに
プログラム計画立案上の原則
過程の計画
人々との計画
データによる計画
実行の計画
優先順位の計画
評価の計画
測定可能な成果の計画
計画立案の過程
事前計画立案
ニーズ評価
プログラム計画立案の開発
プログラムの実施
プログラム評価
制度化
第7章 アクセス可能性の問題(Felecia Moore Banks/山田孝・訳)
はじめに
アクセス可能性の循環
法的問題
政治的方針
法律と修正条項
調整機関
テクノロジーの問題
支援テクノロジー
非効率で不適切なテクノロジー
テクノロジーへの過剰依存
教育的イニシアティブ
作業療法の役割
交渉可能性対アクセス可能性
教育と研究の必要性
第2部 地域に根ざした多様な実践場面
第8章 地域に根ざした仕事プログラム(Brent H. Braveman, Supriya Sen, Gary Kielhofner/藤田早苗・訳)
はじめに
仕事関連の実践に対する影響
地域に根ざした仕事プログラムへの移行
高品質の地域に根ざした仕事プログラム
寄与要因
一般的特徴
地域に根ざした仕事プログラムの例
ケーススタディ
第9章 成人デイケアプログラム(Nancy Van Slyke/川口弘子・訳)
はじめに
合衆国における成人デイケアの発展
成人デイケアプログラムのモデル
社会モデルのセンター
医療/健康回復モデルのセンター
作業療法の役割
直接ケアの臨床家
活動プログラムコーディネーター
ケースマネージャー
コンサルタント
管理者
第10章 自立生活プログラム(Robin E. Bowen/山内寿恵・訳)
はじめに
自立生活
医学モデルと自立生活モデルの比較
自立生活運動
自立生活プログラム
自立生活プログラムのタイプ
プログラムのバリエーション
自立生活プログラムのスタッフ
自立生活プログラムにおける作業療法の役割
作業療法の評価と介入計画
記録
ケーススタディ
第11章 在宅健康(Kathy E. Gifford, Donna A. Wooster, Linda Gray, S.Blaise Chromiak/中村裕美・訳)
はじめに
在宅健康と作業療法
歴史的概要
在宅健康に影響を及ぼす要因
在宅でのケアの特有な側面
チームの諸メンバー
サービスへの依頼
支払い
サービスへの要求
在宅健康における作業療法の機能
評価と測定
介入
作業療法サービスの終了
記録
ケーススタディ
第12章 在宅健康における専門化された実践(Donna A. Wooster, Linda Gray, Kathy E. Gifford/中村伸子・訳)
はじめに
精神病を持つ人々の評価と介入
傾向
評価
介入
ケーススタディ
妊娠女性に対する評価と介入
周産期の在宅健康ケア
ケーススタディ
子どもたちに対する評価と介入
子どもたちの健康に影響を及ぼす領域
評価の道具
初回訪問と両親へのインタビュー
介入
ケーススタディ
第13章 ホスピス(Michael Pizzi, S.Blaise Chromiak/籔脇健司・訳)
はじめに
ホスピスケアの概念
歴史的概観
理念
作業療法とホスピス:理念と実践の共通性
ホスピスチームの一部門としての作業療法
地域に根ざしたホスピスに対する作業療法のかかわり
ホスピスというテーマに関連する作業療法
ホスピスにおける作業療法の役割
作業遂行の評価
ホスピスでの介入計画
記録と診療報酬
地域に根ざしたホスピス実践の開発
第1段階:ニーズの評価
第2段階:戦略の形成
第3段階:提案の展開
第4段階:アイデアのマーケティング
ケーススタディ
第14章 早期介入プログラム(Donna A. Wooster/有吉正則・訳)
はじめに
早期介入プログラム
ニーズの表明
早期介入の構成要素
チームメンバー
移行計画
早期介入における作業療法サービス
作業療法評価
家族の参加
親の教育
機器と消耗品
記録
早期介入における特別な考慮点
農村地帯でのサービス供給
大家族
文化的多様性
専門職の準備
ケーススタディ
第15章 地域に根ざした精神健康サービス(Marian K. Scheinholz/石井良和・訳)
はじめに
精神健康の障害
作業療法と関連する歴史的側面
病因論と疫学
専門用語
症状
介入アプローチとモデル
予防
医学的治療アプローチ
リハビリテーションアプローチ
治療場面:サービスの連続体
移動式行動健康ケア
職業プログラム場面
在宅健康サービス
地域に根ざした精神健康プログラムに対する財源
作業療法の特殊な役割
ケースマネジメント,ケアマネジメント
コンサルテーション(相談)
ケーススタディ
第16章 物質使用障害に対する地域アプローチ(Penelope A. Moyers, Virginia C. Stoffel/谷村厚子・訳)
はじめに
物質使用
障害
使用範囲
物質使用障害の地域への影響
物質使用障害と作業
変化の段階
地域介入
作業療法と地域プログラム
ケーススタディ
第3部 将来展望
第17章 地域に根ざした実践における今後の方向(Marjorie E. Scaffa, Vanessa Russell, Carol A. Brownson/竹原敦・訳)
はじめに
エコロジカルな世界観
地域における機会を作り出すこと
行動に移される革新的アイデア
ケースマネジメント
起業家
刑事司法制度
支援を受けての生活施設
アパートプログラム
人間工学
運転プログラム
水中セラピー
乗馬療法
福祉から仕事へのプログラム
暴力予防
地域に根ざしたプログラムの基金
政府基金
財団基金
他の基金源
地域に根ざしたプログラムのマーケティング
第18章 専門職の教育と研究との関連(Marjorie E. Scaffa, Carol A. Brownson, Anne Shordike/竹原敦・訳)
はじめに
専門職の教育:当時と現在
過去の影響
現在の影響
将来の関連
専門職の準備における創造的戦略
東ケンタッキー大学:教員促進型臨床実習モデル
ワシントン大学(セントルイス):地域実践プログラム
南アラバマ大学:地域サービス学習アプローチ
地域に根ざした実践における研究
新機軸の広がり
付 録 早期介入のための作業療法の評価道具
索 引