書名 |
人体生理の基礎 |
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筆頭著者 |
真島英信・他著(順天堂大学医学部元教授) |
その他著者等 |
石田絢子 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7644-0002-3 |
発行年 |
1998年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 274頁 |
分類 |
基礎医学系/生理学 |
価格 |
定価3,738円(本体3,398円 税10%) |
生理学は歴史的にみると医学の基礎学として発展してきた.しかし現代は単に医師だけでなく,健康管理,衛生看護,リハビリ,薬学など広く健康に関する職業に人々も人体生理の基礎知識を必要としている.これからの人々を対象にする生理学はどんな内容のものが望ましいのであろうか…医(歯)学部以外のところでは,生命体としての人体の日常的なはたらきとそのメカニズムを理解するためにもっとも原理的で基礎的な,考え方の基礎が要求されている.
本書はこのようなむずかしい要求に対する一つの挑戦として,適当な分量で,しかも程度を落とすことなく重要な考え方の基礎が解説されている.
1章 序論
1.1生理学の目的/1.2細胞/1.3組織/1.4器官と系統/1.5一般生理学と器官生理学/1.6生体恒常性
2章 細胞膜の興奮
2.1刺激と興奮/2.2しきいと興奮性/2.3静止電位(膜電位)/2.4静止電位の成因/2.5活動電位/2.6細胞外電極で導出された活動電位/2.7刺激電流と膜電位/2.8電流の刺激作用/2.9不応期/2.10全か無の法則
3章 神経とシナプス
3.1ニューロンおよびシナプス/3.2神経線維の興奮伝導/3.3神経線維の種類と伝導速度/3.4神経線維の物質代謝/3.5興奮の伝達/3.6神経筋伝達
4章 神経系
4.1神経系/4.2中枢神経系の研究方法/4.3脊髄/4.4中脳・橋・延髄(下部脳幹)/4.5視床/4.6視床下部/4.7小脳/4.8大脳基底核/4.9大脳皮質/4.10新皮質と大脳辺縁系/4.11行動の動機づけ/4.12脳波/4.13眠りと目ざめ/4.14条件反射/4.15記憶と学習/4.16自律神経系
5章 感覚
5.1感覚とその種類/5.2感覚受容器と感覚情報の符号化/5.3感覚の一般的性質/5.4体性感覚/5.5臓器感覚と内臓痛覚/5.6味覚/5.7嗅覚/5.8前庭感覚(平衡感覚)/5.9聴覚/5.10視覚
6章 筋収縮と筋運動
6.1筋の種類/6.2骨格筋収縮のメカニズム/6.3筋収縮の型/6.4単収縮/6.5強縮/6.6収縮のエネルギー/6.7運動単位/6.8速い筋と遅い筋/6.9強い収縮と弱い収縮/6.10筋電図/6.11運動単位の制御/6.12反応時間/6.13疲労/6.14筋力のトレーニング
7章 血液
7.1血液の役割とその成分/7.2赤血球/7.3白血球/7.4血小板/7.5血液凝固/7.6血漿/7.7免疫とは
8章 循環系
8.1心臓/8.2心臓拍動にともなう変化/8.3心電図/8.4心臓の神経支配と心拍数/8.5血液循環/8.6血圧/8.7循環の調節/8.8特殊循環/8.9リンパおよび間質液/8.10脳脊髄液(リクオール)
9章 呼吸
9.1呼吸器/9.2呼吸運動/9.3ガスの交換と運搬/9.4CO2分圧とpHとの関係/9.5呼吸運動の調節/9.6種々の状態における呼吸
10章 消化/吸収
10.1口腔内消化/10.2胃/10.3食欲/10.4小腸/10.5大腸/10.6消化吸収異常
11章 代謝と体温
11.1代謝の概観/11.2基礎代謝率/11.3筋作業とエネルギー代謝/11.4筋作業と栄養/11.5体温/11.6発汗/11.7精神電流現象
12章 排泄と体液調節
12.1腎臓/12.2糸球体における濾過/12.3尿細管の機能/12.4尿の性状/12.5クリアランス/12.6体液調節の必要性/12.7浸透圧調節/12.8細胞外液量調節/12.9pH調節/12.10膀胱と排尿
13章 内分泌
13.1ホルモン/13.2視床下部ホルモン/13.3下垂体/13.4甲状腺/13.5上皮小体/13.6膵臓/13.7副腎/13.8性腺/13.9月経・妊娠・授乳とホルモン/13.10その他のホルモン