書名 |
すぐに役立つ双子・三つ子の保健指導BOOK ―これだけは知っておきたい多胎育児のコツと指導のポイント |
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筆頭著者 |
加藤則子・編著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7878-1400-5 |
発行年 |
2005年3月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 200頁 |
分類 |
保健・体育/母性保健、小児保健、育児学 |
価格 |
定価3,520円(本体3,200円 税10%) |

多胎育児特有の悩みや困難をサポートするための具体的なアドバイスと情報を整理、成長発達に伴う具体的な支援内容がわかる育児に関わる専門家のための手引き書

第1章 多胎児についての基礎知識…………………………大木秀一
A あなたの地域・病院で,双子・三つ子は何組ぐらい生まれるの
か? …2
1.多胎出産の動向
2.多胎妊娠に影響する要因
3.都道府県別にみた多胎出産の動向
B 卵性診断
1.卵性の種類
2.卵性を知ることの意味
3.卵性を判定する方法
4.卵性診断用質問紙票の使い方
5.生まれた時に告げられる卵性のまちがい
C 成長と発達
1.根拠に基づいた助言の重要性
2.乳幼児期の多胎児の発育データ
3.双子の発育を考える場合のポイント
4.双子の出生体重
5.乳幼児期の身長,体重,体格
6.出生時から3歳時までの二人の体重の差
7.双子の運動発達
8.双子のことばの発達
9.小児期に見られる気になるくせ
10.双子の利き手
第2章 多胎児の妊娠,出産について~多胎妊娠のリスクとは何か~
……………………………………………………………………竹内正人
A 妊娠
1.多胎妊娠の診断
2.現場での多胎妊娠の分類
3.膜性診断の実際
4.超音波診断による胎児形態スクリーニング
5.妊娠中の体重増加
6.管理入院
7.妊娠中の生活とマイナートラブル
8.胎児発育
9.切迫早産,早産
10.TTTS(双胎間輸血症候群)
11.TTTSの治療法
12.双胎胎児1児死亡と管理
13.死児への対応と情緒的サポート
B 多胎妊娠の分娩
1.分娩様式の選択
2.双胎経膣分娩の時期
3.経膣分娩の進行状況
4.産婦の生む力を引き出すケア
5.帝王切開の時期と方法
6.経膣分娩,帝王切開のメリット,デメリット
7.里帰り分娩
C 分娩直後,新生児
1.多胎児と予後
2.新生児仮死
3.早期の母子接触
第3章 親(育児担当者)が知りたい多胎情報~どこにいけば見
つかる?~……………………………………………………三枝きよみ
A 主に妊娠中における制度やサービス
1.妊娠届(母子保健法第15条)
2.母子健康手帳の交付(母子保健法第16条)
3.健康診査(母子保健法第12条)
4.自治体の学級(母子保健法第9条)
5.妊産婦の訪問指導(母子保健法第17条)
6.プレネイタルビジット(出産前小児保健指導事業)
B 働く女性の母性健康管理
1.男女雇用機会均等法における母性健康管理
2.労働基準法における母性保護措置
C 出生後の制度や利用できるサービス
1.出生届(戸籍法第49条,第52条)
2.低出生体重児の届け出(母子保健法第18条)
3.養育医療(母子保健法第20条)
4.未熟児の訪問指導(母子保健法第19条1項,3項)
5.新生児の訪問指導(母子保健法第11条1項,2項)
6.育成医療(児童福祉法第20条1項,3項,4項)
7.診療情報提供
8.医療保険からの出産育児一時金・配偶者出産育児一時金(健
康保険法第101条)
9.出産手当金(健康保険法第102条)
10.育児休業(育児・介護休業法)
11.育児休業給付(雇用保険法)
12.児童に関する各種手当(児童手当・児童扶養手当・特別児童
扶養手当・障害児福祉手当)
D 育児支援
1.育児支援家庭訪問事業
2.その他の事業
3.相談にのってくれる施設
第4章 保健指導の実際~具体的な取り組みから~
A 妊娠・産褥期の保健指導…………………………………服部律子
1.妊娠中の保健指導
2.産褥期の保健指導
3.病院での多胎学級
B 多胎児の親の心の悩みへの対応…………………………空井智子
1.「同じように」したい親心
2.育児のスタートの頃
3.発達に差が出た時
4.それぞれの意志をあらわす時
5.義父母のこと
C 双子学級の運営について…………………………………大岸弘子
1.目的
2.参加対象
3.内容
4.プログラムの実際
5.講師について
6.参加者の声
7.育児ボランティア
8.活動上の留意点
9.今後双子学級に求められるもの
D 親の会について………………………………………久保田奈々子
1.多胎育児サークルの意義
2.サークルの成り立ち
3.サークルに参加しない人できない人~サークルが不要なので
はない~
4.サークルの活動
5.サークルが抱える問題~行政サイドがサークルに協力できる
こと~
6.多胎児の親の会の最近のかたち~メーリングリスト~
7.多胎育児サポートネットワーク~全国的な多胎育児支援を目
指して~
E わからないのはあなただけじゃない……………………渋川悦子
1.多胎児の育児支援事業のはじまり
2.多胎児の育児支援事業
3.アンケート調査の実施
4.現在の朝霞保健所管内の状況
5.多胎児の育児支援は必要です
6.母親の声
F 虐待への対応~予防と支援~……………………………山田和子
1.増える虐待
2.虐待の基本的な知識
3.多胎児における虐待の発生状況~双子を中心に~
4.支援について
G 生活面での具体的なアドバイス……………………久保田奈々子
1.それぞれの時期における多胎育児の特徴
2.授乳
3.入浴
4.食事
5.休養(睡眠・お昼寝)
H 障害をもった子と家族の支援……………………………横山美江
1.多胎児における障害児の発生状況
2.障害児をかかえる母親の健康状態と支援
第5章 親からの相談Q&A
Q1 同時授乳にはどのような方法がありますか?どのような点が便
利ですか?また,どのような場合は無理なのでしょうか?
………………………………………………………………大岸弘子
Q2 多胎児を育てる親の気持ちについてどのような点に気をつけれ
ばよいですか?………………………………………久保田奈々子
Q3 多胎児の親にとって,どのような言葉が一番つらいのでしょう
か?……………………………………………………久保田奈々子
Q4 双子が成長していく上で,お互いがどのようにふれあい,影響
しあいますか?……………………………………………空井智子
Q5 不妊治療を受けると多胎児が生まれやすいといいます.子ども
が大きくなってから,不妊治療のことをどのように説明すれば
よろしいでしょうか?……………………………………竹内正人
Q6 幼稚園や学校のクラスは同じが良いでしょうか?それとも別々
のほうが良いのでしょうか?……………………………空井智子
Q7 男女の双子が増えています.それぞれの発達や成長の違いをふ
まえた親の言葉かけが必要になるかと思いますが,どのような
点に気をつければ良いでしょうか?……………………空井智子
Q8 多胎育児サークルの情報はどこで手に入りますか?
…………………………………………………………久保田奈々子
この本の活用のために…………………………………………加藤則子
1.案内図
2.チェックポイントとは
3.育児文化の創生