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書名

見えないものと見えるもの ―社交とアシストの障害学 ≪シリーズ ケアをひらく≫

筆頭著者

石川 准・著

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-33313-9

発行年

2004年1月

判型 / 頁数

A5判 / 268頁

分類

看護その他

価格

定価2,200円(本体2,000円 税10%)

内容

「看護は感情労働だ。しかし同時に,感情労働の破綻に惹かれる人にしかできない職業だ」……16歳で両眼の視力を失い,現在第一線の社会学者/プログラマとして活躍する著者が,できないこと,弱いことがひらく可能性について考え尽くす話題作。「これなら人とつながれる」と思えてきそうな,ちょっと楽しい障害学。

目次

第1章 天然いい人、人工いい人
 1 社会学者にしてプログラマである理由
 2 ユーザを巻き込むことにより私は開発に釘付けになる
 3 道具を作る自由
第2章 寛容の身振りの先にあるもの
 1 センサーと引き金
 2 感情労働者たち
 3 他者をもてなすべし
 4 アシストに徹する人々もいる
 5 感情管理が破綻し、感情公共性の幕が開く
第3章 人はいつ暴力的になるのか
 1 芥川の『鼻』を読む
 2 善良であろうとする人々の暴力
 3 永遠の愛は人間的ではない
第4章 セクシュアリティのツボ
 1 人は自己の特権を侵さない者にそそられるのか
 2 私はアンビバレンスに魅了される
 3 セックスを脱規格化する
第5章 脱社交的関係
 1 ネットオークションの醍醐味
 2 地域通貨で昔話を買う
 3 「託す」という関係
 4 社交、非社交、脱社交
第6章 だれもが元気に、自由に、つつがなく暮らせる社会
 1 人は無意味に働きたいわけではない
 2 配慮の平等
終章 「1型の障害者」と言いたいのはやまやまだが
 1 「名付け」と「名乗り」のポリティクス
 2 アイデンティティを立ち上げずにポジションを引き受ける
参考文献
あとがき