雑誌名 |
看護管理 |
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出版社 |
医学書院 |
巻・号 |
2006年 11月号 Vol.16 No.11 (2006年 11月発行) |
特集 |
よりスムーズな退院調整に向けたネットワークづくり |
定価 |
1,540円(本体1,400円 税10%) |
URL |
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著作権管理 |
JCOPY |
特集 よりスムーズな退院調整に向けたネットワークづくり
■医療提供体制の改革に向けた退院調整の意義(山田 雅子)
高齢化社会の到来を前にして,退院調整の重要性はさらに増していくと考えら
れる。医療構造の改革を迫られている現状を概観し,そのなかで退院調整をい
かに機能的にすすめていくか。そのポイントとヒントを示す。
■現場・行政・教育が協働して退院支援の活性化をめざす
これまでの取り組みと今後の展望
(安藤 祐子・若原 明美・田辺 満子・黒江 ゆり子・平山 朝子)
看護師が主体的に地域と連携しながら質の高い医療を提供できる体制づくりの
推進のための取り組みが岐阜県で進んでいる。退院調整の現状把握に始まり,
退院調整マニュアル作成,新たな退院調整看護師の育成計画など,現場・行政・
教育が協働するという画期的な取り組みの3年間を振り返り,今後を見据える。
■スムーズな退院調整に向けた取り組みとネットワーク構築(宇都宮 宏子)
病院での訪問看護,訪問看護ステーションでの在宅ケアを経験してきた著者が,
病院での退院支援に看護師が中心となって関わることのできる体制をめざし,
院内の退院調整システム構築に取り組んだ。退院計画システムの構築や,看護
師への研修,そして調整の実際の流れをみながら,スムーズな退院調整のプロ
セス構築を考える。
■病院の強みを活かした地域連携体制の構築
退院支援を中心に(中澤 邦枝・大久保 三枝子・青木 かおる)
「地域医療連携課」による退院支援のためのネットワークづくりの実際とは。
診療所をはじめとした院外の施設との関係,また院内での協力体制づくりなど
をみながら,「地域に選ばれる病院」をめざしていくうえで,いかに地域の特
性を活かし,いかなる退院支援の流れをつくりだしていくべきか,考える。
■これからの退院支援におけるケアマネジャーの役割(杉田 勝)
介護保険制度下の地域連携において,ケアマネジャーの役割は今後ますます大
きくなる。連携を活性化させるためにも医療側との協働は不可欠だが,そのた
めにはどうすればよいのか。ケアマネジャーの視点からみた,円滑な地域連携
の実現に向けた提言。
■特別記事 救急の現場にクリニカルパスを導入して
急性心筋梗塞外来パスを用いた臨床指標の抽出および改善の試み
(石木 良治)
■研究報告
日本語版NWI-Rの開発 看護の専門性を発揮できる職場環境の評価のために
(小林 美亜・鈴木 美穂・坂口 千鶴・Ethel Mitty・Elizabeth Norman
Mathy Mezey)
●【新連載】医療事故判例を正しく理解し,よりよき医療の資料とするために
――転倒・転落事例から考える[1]
判決書の構造と判決の読み方(下川 健一・前田 正一)
●Beacon Lamp[11]
日々「格闘」してこそ味わえる,かけがえのない一瞬の快感と楽しさ
[野崎 美夫さん](取材・文/真部 昌子)
●医療・看護の経営管理~政策の勘どころ[19]
医療制度改革関連法の概要とその影響・その3
――都道府県単位を軸とした保険者の再編・統合(吉村 伯太)
●看護にとっての経営学[2]
経営の生命線は中間管理職(青木 菜穂子・松村 啓史)
●やじうま宮子の看護管理な日々――看護師長でいこう![8]
決断するつらさに吠える(宮子 あずさ)
●管理者に求められる医療安全スキル[7]
手術室におけるリスクマネジメント 患者取り違え・手術部位の間違い
(本山 和子・中村 春菜)
●スクラブ・ナース 2年生[18]
患者の食事は○○い!(鈴木 美穂)
●おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために[17]
人生で大切な孤独 『ぼくは だれもいない 世界の果てで』(柳田 邦男)
●新人看護職者の看護実践能力を育成する教育プログラム開発[5]
看護系大学を卒業した新人看護職者の看護実践能力を育成するための
教育プログラムの開発――看護技術の精選
(佐藤 まゆみ・根本 敬子・大室 律子・佐藤 禮子・太田 節子
門川 由紀江・濱野 孝子)
●BOOK MARK
医学書院看護特別セミナー「ベナー 臨床知の現在」開催
今日の労働環境のなかで臨床知をどう積み上げていくのか
「患者状態適応型パス統合化システム開発研究」中間成果報告シンポジウム開催
標準コンテンツ開発で進む本格的臨床活用への途
(本誌編集室)
