●巻頭言
集中内観を受けて（曽良　一郎）
●オピニオン・操作的診断基準の有用性と限界をめぐる今日的問題
ICDの過去，現在，未来――国際的視点から，操作的診断を考える（新福　尚隆）
操作的診断体系の今日的問題――精神病理学の見地から（加藤　敏）
精神医学における症候学的診断基準の意義――生物学的精神医学の立場から（倉知　正佳）
操作的診断基準の有用性と限界をめぐる今日的課題――児童精神医学の立場から（山崎　晃資）
認知症における操作的診断基準の有用性と限界（三好　功峰）
●展望　
虐待が脳におよぼす影響（田村　立・他）
●研究と報告　
言語性幻聴を呈した橋聴覚幻覚症の１例（菊地　章人・他）
抑うつ寛解過程における微小再燃のメカニズム
　――Tellenbach：『メランコリー』の考察を通じて（小野　博行）
CNSループスの神経・精神症状に対してバルプロ酸が奏効した4例（竹内　賢・他）
気分障害および不安障害における月経前症候群の頻度――健常女性との比較（伊藤　ますみ・他）
●短報
橋外髄鞘崩壊症により生じた認知機能障害に塩酸アマンタジンが奏効した1症例
（安藤　英祐・他）
てんかんについての教育が効果的であったパニック障害の１例
　――夫のてんかん発作を契機に発症した女性の治療経過（宮崎　哲治・他）
Risperidoneの剤形変更に伴い副作用に改善がみられた5症例（上村　恵一・他）
治療抵抗性統合失調症に対し使用したestriolによる不正性器出血がraloxifene投与にて改善した１例
（萬谷　昭夫・他）
●私のカルテから
多種精神疾患併存の人格障害患者の治療（田代　信維・他）
Diazepamと抗コリン薬の中止で重度痴呆状態から劇的に回復した高齢者症例（上田　諭・他）
●動き
精神医学関連学会の最近の活動――国内学会関連（21）