特集　2006年診療報酬改定と医療制度改革を読む

■［座談会］2006年診療報酬・介護報酬改定と医療制度改革の流れをどう読むか
（伊藤　雅治・古橋　美智子・山本　智昭・司会／奥村　元子）

診療報酬・介護報酬の同時改定と，現在進行している医療制度改革。かつて厚
労省で医療行政を担い現在は病院グループの理事長と，日本看護協会副会長，
病院事務トップが，それぞれの立場から，改革の流れをいかに読み，改定をど
のようにとらえるかを議論し，大局的に将来を見据える。

■［インタビュー］これからの高齢者医療の提供体制をどうつくっていくか
（大塚　宣夫・聞き手／奥村　元子）

わが国の医療における今後の最重要課題である高齢者医療。昨年末，激震をも
たらした療養病床再編の動きのなかで，現場の経営者はいかに行動すべきか。
「豊かな最晩年をめざした」高齢者ケアを病院経営者として主導してきた慶成
会理事長に聞く。

■［インタビュー］診療報酬改定項目の意図
（高階　恵美子・聞き手／奥村　元子）

今改定で盛り込まれた多くの看護に対する評価項目。これらはどのような経緯
のもと，何を意図して設定されたのか。厚労省保険局医療課で改定の実務にあ
たった担当者に聞く。

■2006年診療報酬改定による看護管理への影響と課題［解説］（奥村　元子）

看護職員配置をはじめ，看護に関する評価項目を中心に，看護管理者が担う役
割と責任は何か。そしてそれをいかに果たしていくか，筆者の具体的な分析で，
主な評価項目を解説する。

■今回の改定から何を読みとることができるか（吉村　伯太）

今改定が，看護界にもたらしたものは何か。また，改定の特徴は何か。本誌好
評連載中の筆者が，わが国の医療の現状を踏まえて分析し，今後を展望する。

■事例でみる診療報酬改定の影響と対策（伊藤　雅教）

今改定が病院にもたらした影響と課題は何か。それを探るべく，病院が改定に
伴って考えた対策などを事例で紹介。そこから医療経営コンサルタントの筆者
が，看護管理者が今後どう行動していけばよいか示唆する。



■実践報告
ナースがストレスに直面するとき・2　ストレスケアの実践から考える
（吉本　武史・加藤　薫）

わが国の看護職における口腔ケアの現状と課題・1
　口腔ケア行動の現状と教育・組織アセスメント（迫田　綾子）

【連載】
●Beacon Lamp［6］
仕事を選ぶのは人生を選ぶこと―セカンドキャリア形成を支援する
［中村　裕樹さん］（取材・文／田中　幸子）

●スクラブ・ナース　2年生［13］
スタッフナースの1年を振り返って（鈴木　美穂）

●医療・看護の経営管理～政策の勘どころ［15］
満足度調査は有用か？（吉村　伯太）

●やじうま宮子の看護管理な日々―看護師長でいこう！［3］
立場を思い，人を恨まずに…いきたいものです（宮子　あずさ）

●管理者に求められる医療安全スキル［2］
人工呼吸器のリスクマネジメント（青木　孝子・恩田　清美）

●おとなが読む絵本―ケアする人，ケアされる人のために［12］
つながっているいのち
　『きこえてくるよ…いのちのおと…』『うみをわたったこぶた』
（柳田　邦男）

●看護職のセカンドキャリアを考える［3］
求職側調査にみるセカンドキャリア看護職の現実
（伊藤　嘉高・木田　あや子・佐々木　光子・田中　幸子・吉原　直樹
　田中　ゆかり）