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雑誌名

看護管理

出版社

医学書院

巻・号

2006年 3月号 Vol.16 No.3 (2006年 3月発行)

特集

医療安全トレーニングをどう進めるか ― KYTの実際と今後の課題

定価

1,540円(本体1,400円 税10%)

URL

https://www.igaku-shoin.co.jp/

著作権管理

JCOPY

目次

【特集 医療安全トレーニングをどう進めるか-KYTの実際と今後の課題】

■医療安全トレーニングのコンピテンシーと今後の展開
KYTからCRM,LOFTへ(石川 雅彦)

医療安全トレーニングにおけるKYTの位置づけ,そしてインシデント・アクシ
デント分析システムや医療安全教育のコンピテンシーの視点を踏まえ,航空
業界でリスクセンスを養う訓練法として用いられているCRM,LOFTの医療への
導入を提案。医療安全トレーニングの今後を展望する。

■医療安全トレーニングの実際
KYTの位置づけとその質を維持するためのポイント【実践から学ぶ~導入編】
(杉山 良子)

労働災害対策からヒントを得,医療安全を目的に現場でも導入が進められて
いるKYT。その概要と,「KYTを医療安全に活かす」という目的をしっかりと
果たし,また継続して取り組んでいくために,リーダーが押さえるべきポイ
ントを提示する。

■医療現場におけるKYTの実際
マネジメントの視点から【実践から学ぶ・1】(窪田 美行)

医療安全のため,現場にKYTを導入して3年。いまだ成果が得られない部署の
何が問題なのか。院内で最初にKYTに取り組み,一定の成果を挙げてきた部署
におけるKYT活動運営の実際から,問題の所在と医療現場におけるKYTの有効
性を考える。

■新人看護師のための医療安全教育
危険予知感性を高める試み【実践から学ぶ・2】(平野 佳穂)

看護業務の重複など厳しい労働環境のなか,ヒヤリ・ハット事例での新人看
護師の占める割合の高さが指摘されている。ここでは,「院内危険箇所のデ
ジタルカメラ撮影」などのユニークな課題も含む,危険予知感性を身につけ
させることを目的に行なった新人看護師の入職時研修を紹介する。

■中堅看護師に求められる危険感受性
事故のない安全な現場をどうつくるか【実践から学ぶ・3】(戸田 由美子)

中堅看護師の安全行動こそが医療安全の鍵を握ると考え,看護部主任会を中心
に行なった危険予知研修の実際を紹介。また,医療安全管理室室長として全部
署を対象に行なった,医療安全上の問題抽出への取り組みから,院内における
包括的な医療安全への途を模索する。

■医療安全に資するトレーニングの今後(安井 はるみ)

医療安全に資するトレーニングの考え方や,その技法とは何か。さらにそれら
は,今後どうあるべきか。医療現場における安全上の課題を鑑み現場で行なわ
れているトレーニングの現状や,医療安全トレーニング自体を取り巻く社会的
状況から考えていく。


■特別記事
看護マンパワーの問題を考える 
 その現状と展望・1 看護職員需給ミスマッチの背景(安川 文朗)

再び空へ羽ばたくために 
 ほんとうに患者が望んでいる療養環境とは?(大橋 晃太)

■実践報告
携帯電話の画像送付メールを用いたドクター上申への試み
(上村 房枝・豊田 敬生・七俵 理恵・大迫 美愛子・武久 洋三)

【連載】
●Beacon Lamp[3]
動物という対象の“生き方”を尊重し,探究するということ
[増井光子さん](取材・文/角田 直枝)

●医療・看護の経営管理~政策の勘どころ[12]
患者に対するあるべき情報提供とは(吉村 伯太)

●スクラブ・ナース 1年生[10]
留学先を選ぶ(鈴木 美穂)

●おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために[10]
木が与えてくれる美しさと無償の愛 『おおきな木』『木のうた』 
(柳田 邦男)

●看護部長のバーチャルコーポレーションで患者の安全を守る
 ――赤十字医療施設看護部長会の取り組み[7]
看護係長の他施設間交流研修 
 赤十字医療施設九州ブロック看護部長会の取り組み 
(秋吉 信子・前田 久美子)