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雑誌名

看護管理

出版社

医学書院

巻・号

2005年 12月号 Vol.15 No.12 (2005年 12月発行)

特集

緩和ケアの質マネジメントとその評価を考える

定価

1,540円(本体1,400円 税10%)

URL

https://www.igaku-shoin.co.jp/

著作権管理

JCOPY

目次

特集 緩和ケアの質マネジメントとその評価を考える

■緩和ケアチームのマネジメントの実際(井上貴美)
全国的に依然少ない緩和ケア病棟であるが、病棟単位ではなく、緩和ケア
チームによって緩和ケアのニードを満たすために、その質の評価・マネジ
メントのあり方を、実際の活動状況から考える。

■ホスピス緩和ケア病棟看護管理者の学習ニード
日本ホスピス緩和ケア協会による学習ニードに関する調査と
 看護師長セミナーの企画
(二見典子・田村恵子・河 正子・丸口ミサエ・手島恵)
ホスピス緩和ケア病棟看護師長は、緩和ケアを推進するための社会的諸制度
を現場に反映させるキーパーソンともいえる。その学習ニードとは何かを探
る調査と、そこから得られた結果を受けて進行する教育セミナーの概要も併
せてみていく。

■緩和ケアにおけるEBMの考え方
「がん疼痛治療ガイドライン」作成を通して(瀬戸山 修)
緩和ケアは、質の高いエビデンスを求めることが難しく、EBM(Evidence-
Based Medicine)の確立は困難と考えられてきた。日本緩和医療学会による、
エビデンスを豊富に盛り込んだ「がん疼痛治療ガイドライン」作成過程をみ
ながら、緩和ケアのEBMとは何かを模索する。

■STAS-Jを用いた緩和ケアの自己評価(宮下光令・笹原朋代)
英国で開発された、緩和ケアにおける質評価のツールであるSTAS。その日本
語版であるSTAS-Jを用いた、施設による緩和ケア自己評価の実際と、その臨
床への適用、そして今後の課題を探る。

■がん対策における緩和ケアの質の評価と課題(今村由香)
現在提供されているがん医療にも、質評価において標準化された基準が求め
られている。そのようななかWHOが国家的がん対策への総合的質評価の必要
性を提唱している。これをわが国におけるがん対策にどう反映していくのか、
提言する。

■緩和は一日にしてならず
ある「緩和ケア病棟」管理者のつぶやき(宮子あずさ)
緩和ケア病棟の現場で起きる問題と、そこに求められる看護管理者の役割と
は。病棟開設から1年が経過したなか、緩和ケア病棟管理の日常を振り返る
ことで現状の課題をみつめ、今後の道しるべとしたい。


■特別記事
「同意書」は必要か? メイヨークリニックでの経験から考える(宮本信宏)

諸外国における看護情報の活用と看護の質向上・2
 豪州LCMヘルスケア・カルバリー病院のリスク管理
(武村雪絵・松谷千枝・山岸まなほ・菅田勝也)

●CURIOSITY SQUARE & CIRCLE[24]
日常のケアと死の接点をどう切り結ぶか[高 史明さん]
(取材・文/飯島惠道)

●スクラブ・ナース 1年生[7]
大学カリキュラム一長一短(鈴木美穂)

●医療・看護の経営管理~政策の勘どころ[9]
意思決定のスピード(吉村伯太)

●看護部長のバーチャルコーポレーションで患者の安全を守る
 ―赤十字医療施設看護部長会の取り組み[4]
組織横断的な医療安全体制強化の取り組み(1)
 赤十字医療施設東部ブロックにおけるセイフティマネジメント委員会活動
(前田久美子・高橋高美)

●私のこだわり看護管理パート2 〈看護現場学〉クオリア創造に向けて[最終回]
最終章:クオリア創造(陣田泰子)

●個人情報保護法と医療[最終回]
個人情報保護法と医療の未来(畑中綾子)

●おとなが読む絵本―ケアする人、ケアされる人のために[8]
心の成長 別れの受容 『だいじょうぶだよ、ゾウさん』(柳田邦男)

●事例と判例で考える病院の看護水準と事故防止[12]
口頭指示による事故(中村春菜)

●機能する看護部組織を創る対人関係技法[最終回]
「めざす看護」を語り合える組織風土を創る(池田優子)

●金丸弘美のシネマライフ
プルーフ・オブ・マイ・ライフ(金丸弘美)