雑誌名 |
看護管理 |
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出版社 |
医学書院 |
巻・号 |
2005年 8月号 Vol.15 No.8 (2005年 8月発行) |
特集 |
個人情報と患者の安全をどう守るか |
定価 |
1,540円(本体1,400円 税10%) |
URL |
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著作権管理 |
JCOPY |
特集 個人情報と患者の安全をどう守るか
■【鼎談】患者をめぐる個人情報のゆくえ
(奧野善彦・嶋森好子・柳田邦男)
個人情報保護法全面施行から4か月が経過した。
本法律が、医療現場にもたらしたものとは。
法律の背景、また社会的状況を読み解きながら、
看護の現場でこれから何が起き、それに対してどう対処していけばよいのかを
法律家、看護管理者、ジャーナリストそれぞれの立場から論じ合うことで、
混乱の中にあるいまを整理し、今後を探る。
■個人情報保護と患者安全を第三者評価でどのように位置づけているか
刈谷総合病院の取り組みから(鈴木正子)
個人情報保護法の全面施行に伴い、
医療機関もコンプライアンスへのより一層の取り組みが求められている。
これまでのISOや病院機能評価認定を受けてきた取り組みを通して、
個人情報保護法をどう位置づけ、また患者安全をどう保証していくのか。
今後のあり方を問う。
■患者配布文書からみた個人情報保護法対策の課題(山野辺裕二)
医療機関における個人情報保護については、
法施行後さまざまな対策がとられてきた。
ここでは医療機関の適切な対応について考えることを目的に、
個人情報の基本概念を踏まえ、患者との包括同意のための
患者配布文書について、米国における文例や、およびそれに関わる規制から、
わが国の患者配布文書における課題を検討する。
■CASEでみる病院の対応のポイント(高橋知子)
個人情報保護法施行前後数か月の間に、病院でどのような変化があったのか。
個人情報の保護を巡り問題となった事例のなかで、
「取り扱っている情報の質」「情報の取り扱い場面が適切だったのか」の2点を
切り口として整理し、これらの事例から浮上した課題に対して、
病院としてどう対応していくのかを考える。
■特別記事
洛和会音羽病院の院内感染対策の再構築 VRE保菌者発生をきっかけに
(冨吉ユリエ)
包括的医療安全システム構築に向けて 日本医科大学付属病院の取り組み
(長谷川幸子)
■短報
特定機能病院における転倒予防ケアの質評価に関する研究
看護師による転倒予防ケア自己評価尺度開発の試み
(鈴木みずえ・松下恵美・原田みずえ・古橋玲子・鶴見智子・内田敦子・谷重喜)
外来における看護師主体の看護活動の成立と管理上の工夫
(長澤利枝・牧野典子・馬場志乃・武藤稲子・良知雅美・塚本康子・前野真由美)
【連載】
●CURIOSITY SQUARE & CIRCLE[20]
プロ教育は「意図的に、計画的に」
[三國 清三さん](取材・文/横井 郁子)
●おとなが読む絵本―ケアする人、ケアされる人のために[5]
絵が語る力 『鹿よ おれの兄弟よ』『ハルばあちゃんの手』(柳田邦男)
●個人情報保護法と医療[4]
患者の家族への病状説明(畑中綾子)
●医療・看護の経営管理~政策の勘どころ[5]
医療費抑制の流れを変えるためには(吉村伯太)
●Clinical Governance 病院経営における看護のポジショニング[4]
看護におけるクリニカル・ガバナンス(後編)(瀬戸僚馬)
●私のこだわり看護管理パート2 〈看護現場学〉クオリア創造に向けて[8]
IV章:看護実践論 みえない看護をみえる看護へ(陣田泰子)
●スクラブ・ナース 1年生[3]
アメリカの看護基礎教育事情(鈴木美穂)
●事例と判例で考える病院の看護水準と事故防止[8]
ベッドにまつわる事故(中村春菜)
●機能する看護部組織を創る対人関係技法[8]
チーム医療を機能させる ネゴシエーション能力を高める(池田優子)
