雑誌名 |
看護管理 |
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出版社 |
医学書院 |
巻・号 |
2005年 3月号 Vol.15 No.3 (2005年 3月発行) |
特集 |
プリセプターシップの光と影 ― 管理者の役割と責任 |
定価 |
1,540円(本体1,400円 税10%) |
URL |
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著作権管理 |
JCOPY |
■プリセプターシップは機能しているのか(佐藤 紀子)
プリセプターとの人間関係に,そしてプリセプターを任されたことに悩む“新人”看護師たち。
その支援を目的とした研究会を発足させ,調査した結果,より具体的な悩みが浮き彫りになった。
“新人”をそのように疲弊させてしまうプリセプターシップは,果たして機能しているといえるのだろうか。
実態を探り,改善の糸口を考える。
■プリセプターシップの実態
「初めてのプリセプターとその思い」グループインタビューを通して(日沼 千尋・小川 久貴子)
初めてプリセプターとなった看護師にグループインタビューを実施した。
「プリセプターとしてどうあるべきか」「プリセプティとの関係をどう築けばよいのか」。
現場の声から,プリセプターの体験と思いの概要をまとめ,
プリセプターシップの現状を把握するための考察を行なう。
■先輩ナースとしてのプリセプターへの支援(原 美鈴)
看護部のなかでは,上司や他のスタッフとの関わりは避けられないが,プリセプターシップには,
その人間関係すら疲弊の大きな要因となりかねない面が存在する。
先輩として,プリセプターを支援する取り組みを紹介する。
■プリセプターのストレス調査 プリセプター支援のあり方を考える(太田 祐子)
プリセプターシップの運用方法や解釈の違いのなかで,
プリセプターに与えられる心理的・社会的負担は大きい。
プリセプターとなってからの1年のあいだ,要所でストレス検査を行なった。
そこからみえてきた課題とは。
■プリセプター制度はその目的を達成しているか
「リアリティショックの緩和」「役割モデルとして」「自己成長」の観点から文献レビュー
(海老澤 睦)
さまざまな問題を内包するプリセプターシップは,看護研究のテーマとしても常に注目されている。
プリセプター関連の文献を概観・整理することによって,
今後のプリセプターのあり方について検討する手立てとしたい。
■褒め合い,認め合える職場づくり(久田 満)
■しなやかなプリセプターシップを目指して(諏訪 茂樹)
■特集2 新潟県中越地震への救援活動と病院の対応
長岡赤十字病院の地震直後の対応に学ぶ 院内で地震に遭遇して(河野 龍太郎)
新潟県中越地震における日本赤十字社の救護活動 国内型緊急対応ユニット(dERU)の成果 (槙島 敏治)
■特別記事
クリエイティブな看護管理とは 情報収集・情報加工型看護管理の実際(坂本 すが)
■看護管理者のためのワイドショー講座
ヨン様騒動にみる交渉術(金井 Pak 雅子)
●CURIOSITY SQUARE & CIRCLE[15]
[川喜田 二郎さん]
SQUARE 現場の声を創造的に総合する
CIRCLE 何よりも“材料”に従うことがほんとうの権威
(森 美春)
●事例と判例で考える病院の看護水準と事故防止[3]
抗菌薬投与後のアナフィラキシーショック(中村 春菜・木村 ひでみ)
●機能する看護部組織を創る対人関係技法[3]
相手を知って,その人に応じた関わりをする(池田 優子)
●私のこだわり看護管理パート2 〈看護現場学〉クオリア創造に向けて[3]
II章:動く現場! 動的組織論“組織は生きもの”(陣田 泰子)
●海外文献 NA Selections
術後の患者自己調節鎮痛法(PCA)と筋肉注射の費用効果分析
(抄訳/小林 秀行 監修/菅田 勝也)
●市場原理に揺れる米国のマグネットホスピタルで奮闘する看護師たち
メイヨーメディカルセンターでの研修でみたもの[最終回]
「患者の安全(Safety Patient)」への取り組み(上村 美智留)
●自律してケアを提供できるセルフマネージングチーム[最終回]
自律したチーム運営から組織変革・発展への期待(福井 トシ子)
●金丸弘美のシネマライフ
エターナル・サンシャイン(金丸 弘美)
