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雑誌名

レシピプラス

出版社

南山堂

巻・号

2016年 7月夏号 Vol.15 No.3 (2016年 7月発行)

特集

まるごとスッキリ 抗精神病薬を整理する ― 統合失調症患者の対応をシミュレーション

定価

1,320円(本体1,200円 税10%)

URL

https://www.nanzando.com/

著作権管理

JCOPY

目次

抗精神病薬を使う代表的疾患「統合失調症」

1 統合失調症では,いつ,どのような症状が認められる?
 ・人生で統合失調症を発生しやすい時期・年齢は?
 ・発症の原因を作りやすい時期が生涯で2回ある
 ・発症後の特徴的な経過は?
 ・統合失調症の患者さんの脳では何が起こっている?
 ・薬物治療の開始は早ければ早いほど予後がよい
 ・3つのタイプに分けられる症状

2 統合失調症が発症する原因は? メカニズムは?
 ・発症の原因は,患者さんがもともと持っている「脆弱性」と患者さんを取り巻く
  「環境」の相互作用
 ・統合失調症にかかわる神経伝達物質

3 病気の状態と副作用をチェックする
 ・精神症状の評価尺度
 ・副作用の評価尺度
 ・服薬に関する評価尺度
 ・病識に関する評価尺度

基本まるわかり「抗精神病薬」

1 抗精神病薬の「かたち」と「はたらき」
 ・抗精神病薬の知識と情報は理論的な理解を
 ・抗精神病薬のドパミンD2受容体遮断作用
 ・ドパミン受容体部分作動薬は何モノ!?
 ・セロトニン受容体遮断作用も化学構造から理解できる!
 ・なぜ多元受容体標的化抗精神病薬の薬理作用は多様なのか?
 ・フェノチアジン系薬剤はMARTAのプロトタイプ!?
 ・抗精神病薬の薬理作用を理解する分類はコレだ!
 ・抗精神病薬の副作用

2 抗精神病薬のプロファイル
 ・第一世代と第二世代の抗精神病薬の違いとは?
 ・第二世代抗精神病薬のプロファイル
 ・錐体外路症状のしくみ
 ・高プロラクチン血症とは?

3 抗精神病薬による統合失調症治療の基本
 ・統合失調症への推奨処方は抗精神病薬のシンプル処方
 ・抗精神病薬の多剤大量療法は何がよくないのでしょうか?
 ・推奨される抗精神病薬の使い方
 ・多剤併用すると薬剤の特性を失う!?
 ・急性期は激しい精神症状を速やかに消退させ,維持療法を考慮した処方設計をする
 ・回復期における日常生活・社会生活への復帰には薬による過剰な鎮静を取り除く
  ことが大切?

4 抗精神病薬処方の単純化と最適化
 ・日本ではなぜ抗精神病薬の多剤大量療法が多いのか?
 ・多剤併用処方のデメリット
 ・処方の単純化・最適化のススメ
 ・SCAP法による薬剤の減量
 ・抗精神病薬のスイッチング
 ・抗精神病薬のスイッチングのツール「クロルプロマジン換算」

5 統合失調症以外の精神疾患への抗精神病薬の使用
 ・精神科における薬物療法の位置づけ
 ・抗精神病薬が処方される患者の病態

6 再発・再燃防止と服薬管理の関係
 ・「疾患が原因」で困る
 ・「薬剤師の経験やスキル不足が原因」で困る
 ・「患者−治療者関係が原因」で困る

step up seminar

・構造をみるだけでどこの製薬会社のくすりかわかる!?
・ブチロフェノン系薬剤の不思議
・オランザピンとクエチアピンの投与量が60倍の理由は!?
・抗コリン作用の強弱を考える
・主作用以外の受容体に作用する理由は?
・血液脳関門を通過する薬の構造式はどんなもの?
・新規MARTAのアセナピン(シクレスト®)はなぜ舌下錠なの?

コラム

・「精神分裂病」と呼ばれていた時代の統合失調症のイメージ
・注意力の低下とフィルター理論
・知っておくと理解が深まる用語
・統合失調症の2つの診断基準「ICD-10」と「DSM-5」
・クロザピン(クロザリル®)はどんな薬?
・抗精神病薬とよく併用される精神科の薬剤は?

処方例から学ぶ! 統合失調症薬物療法

統合失調症 薬物治療のカギ
case 1 錐体外路症状により処方変更した30代男性
case 2 高プロラクチン血症により処方変更した30代女性
case 3 薬剤性の過鎮静により薬剤を減量・変更した30代男性
case 4 アドヒアランスを考慮し,持効性注射剤が処方された40代男性

Series

・ハマゾン.co.jp
 妻を帽子とまちがえた男
・エビデンスと実臨床の架け橋〜臨床疑問のゆくえ〜
 認知症の周辺症状(BPSD)に対する薬物治療薬はいつまで続ける?

book review

・高齢者のポリファーマシー(南山堂)
・危険なサインの謎を解く(南山堂)

巻末付録

・医薬品集 カスタマイズツール
  抗精神病薬