雑誌名 |
治療 |
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出版社 |
南山堂 |
巻・号 |
2013年 2月号 Vol.95 No.2 (2013年 2月発行) |
特集 |
在宅医療の極意 ― かかりつけ医が実践する在宅医療のあるべき姿 |
定価 |
2,750円(本体2,500円 税10%) |
URL |
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著作権管理 |
JCOPY |
今月の視点
わが国は,世界でも例をみない急速な人口構成の高齢化が進んでおり,在宅医療は,
わが国の医療の切り札として官民一体となって懸命の推進が行われている.障害を
得てから,あるいは人生の最期の時期を自宅(あるいは自宅に近い環境)で暮らした
いと願う国民は多く,在宅医療推進は時代の要請であり必然でもある.この時期に,
「治療」において,在宅医療の特集が組まれたことは時機を得たものであり,在宅医
療に携わる者として,非常にうれしく感じている.
在宅医療を専門的に行う医療機関も増加しているが,筆者は一般の開業医の方々
や病院医師にも,ぜひ在宅医療のことを知って,実践してもらいたいと考えている.
真摯に患者を診療する医師は,患者が高齢化し,虚弱になったとき,在宅医療を要
請される経験を必ずするであろうと考えるからである.その意味で在宅医療は,主
治医と患者との信頼蓄積の延長線上にあるともいえるであろう.「看取り」や「24時
間対応」が話題に上ることが多いが,それらは実践の結果であり,本質は主治医と患
者との継続的な信頼関係にあると考えている.
また在宅医療というと,「家族に囲まれての幸せな最期」などの美しいストーリー
が語られることが多いが,実際には,高齢者単独世帯や独居世帯の困難もあり,家
族による虐待も珍しくない.家族介護困難から介護施設に在宅医療の裾野は広がり
つつある.本特集では,「現実の患者」に有効に対応する技術を,現場に即して記載
してもらった.
雑誌という限られた誌面のなかではあるが,在宅医療実践の全貌が理解できるよ
うに構成を試みた.多くの方にお読みいただき,忌憚のないご意見をいただければ
幸いである.
和田忠志 いらはら診療所/あおぞら診療所
特集の目次
今月の視点(和田忠志)
■医師の在宅医療
高齢者総合機能評価(葛谷雅文)
在宅医療現場での外傷の対応 (市原利晃)
在宅医療現場での褥瘡への対応 (堀田由浩)
医療・介護関連肺炎 (斉藤康洋)
認知症の在宅医療 (苛原 実)
BPSD の在宅医療 (藤田拓司)
難病の在宅医療 (田島和周)
排尿・排便の在宅医療 (亀井 修)
最期までの支援の考え方 (長尾和宏)
在宅医療における緩和ケア①(疼痛緩和) (三宅敬二郎)
在宅医療における緩和ケア②(本人・家族を支える技術的側面) (田村 学)
歯科の在宅医療 (花形哲夫)
■医師以外の専門職
在宅医療における薬剤師の役割 (川添哲嗣)
在宅医療における訪問看護師の役割 (和田博隆)
在宅医療における福祉用具活用のコツ (保田淳子)
■医学教育
研修医・学生教育 (遠藤光洋)
すんなりわかる
実践!在宅医療の極意(一ノ瀬英史)
■医療連携・多職種連携・地域活動
退院支援と医療連携 (川崎浩二)
在宅リハビリテーション ─ PT・OT・ST に何をどう依頼するか─ (藤井博之)
がん終末期患者の退院から在宅看取りまで ─ 多職種の連携を通して─ (山岡憲夫 他)
在宅患者の虐待の診かたと対応の仕方 (和田忠志)
在宅医療と連携パス (岡田晋吾)
佐久総合病院の在宅医療 (小松裕和)
Series
ケースで学ぶ予防接種の実際 (2)
Vero 細胞型日本脳炎ワクチン接種における疑問点 (齋藤昭彦 他)
医師と患者のコミュニケーション
本音を語らない患者について (和田忠志)
エキスパートの思考法 認知症診療 (9)
ガラタミン,メマンチン使用の実際 (川畑信也)
医者のストレス,患者の不満 (2)
横たわる深い溝 (寺本研一)
News & Trend
「治療」「薬局」「Rp. レシピ」合同座談会
喘息管理における吸入療法の新たなステージ
第1 回 喘息管理の重要性と吸入療法の位置付け (井端英憲 他)
Contribution
TOPICS
アルコール依存症とその罹患患者への支援に関する一考察 (比知屋一寛、比知屋寛之、他)臨床経験
認知症患者の在宅医療を継続していくための問題点と今後の展望 (山口浩二)
腐食性食道狭窄の1 切除例 (増田 亨 他)
